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ラジオな時間

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ラジオが青春だった、ラジオが自分たちを育ててくれた、そんな思いを、思い出とともに綴る思い出ホロきゅんマガジンです。
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#ラジオ

「ミリオンナイツ」にハマった高校時代

高校時代はいわゆる進学校に通い、放課後は塾に部活動、帰宅後に授業の予習・復習となると自分の時間というものは夜10時以降になることが多かった。その頃、本屋でFM STATIONを見つけFMに興味を持った。当時NHK-FMではクラシック番組ばかり放送しており、最新の邦楽は民放FM局で聴くしかなかったが、当時の岡山では民放FM局はなく、瀬戸内海を越えたFM香川を受信して聴くようになった。 夜10時から放送していた「赤坂泰彦のミリオンナイツ」には受験勉強のお供としてお世話になった。

ラジオといえばオールナイトニッポン

ラジオを本格的に聴き出したのは中学生。ただラジオというものは「最大公約数」が少なく、全国津々浦々、老若男女が知っているラジオ番組なんてそうそうない。そんな中で田舎者の中学生が最初に聴き始めるラジオ番組は日本で最も有名な「オールナイトニッポン」なのだ。 オールナイトニッポンを聴いていると、冒頭にパーソナリティーが「東京・有楽町ニッポン放送をキーステーションに全国36局ネットでお送りします。」と読み上げている。だから全国で聴ける生放送の代名詞と言って過言ではない。 しかし、私

親に買ってもらったステレオコンポ

中学入学と同時に自分の部屋を与えられ、四畳半程度の狭い空間に「自由な世界」を作ることができるようになった。その時、母か祖母からのプレゼントとして、CD・カセットテープ・ラジオが聴けるシャープ製のステレオコンポをもらった。部活や塾で忙しいながらも自分の空間で好きな音楽を聴くことができるのはこの上ない贅沢だった。 ステレオコンポではラジオを聴くことができた。紐みたいなラジオアンテナを伸ばして受信した。今のようなradikoなんてなかった時代なので地元の山陽放送とお隣の県の西日本

「いくつもの夜を使い果たして」、あなたは何をしていましたか?

最近、お気に入りの曲に、STUTSの「夜を使い果たして」という曲がある。なんだか得体のしれない男性のため息から始まる曲で、夜の街にくりだした若者たちを描く曲だ。 「いくつもの夜を使い果たして」という言葉に魅かれてなんども聞くようになったが、この「夜を使い果たす」という言い方が、なんだかあの青春時代の、わけもなく夜更かしていた頃を思い出させてくれた。 そういえば、意味もなく夜更かしをして、ラジオを聴いていた。 ラジオを聴きながら、ぼんやりと夜の街を眺めていた。 そんな時間が