こんばんは、satoriです。
光脱毛器を使っています。

漫画家、イラストレーターのヒナユキウサさんの個展に『光』という曲を提供させていただきました。ピアノはおまる氏、ボーカルは先日行われたボーカルオーディションで選ばれたYukiさん、はらもりよしなさんがそれぞれ歌っています。

想像にお任せするほうがいい気もしますが、おなじみ楽曲解説です。
『光』は言葉って伝えるの難しいなと思い、作り始めた曲です。
言葉とは何か考え『世界と私の間にあり、それを繋ぐもの』と思ったところからスタートしています。世界の美しさ、例えば空が綺麗だったり、街の空気がなんとなく心地よかったり、そういうのを感じたときにそれを表現するために言葉を選んで使うわけです。言葉は既に存在していて私たちはそれを選んで使っているわけです。あやしい宗教みたいな文章になってきました。さとりニコニコ幸せ教、入信料無料です。世界と私の間にある言葉、間、境界線のようなイメージで曲を書いています。

君がいた世界と手の鳴る方へ
行けるなら1人眠るの
知らない線路沿いに誰かが住んで
それだけで生きていけるの

メロディと歌詞が同時に出てきたタイプで、出てきたまま何も変わっていません。創業から変わらぬ味です。一蘭が食べたくなってきました。
一蘭の味集中カウンターも境界線ですね。
君がいた世界、線路、はあっち側とこっち側を分ける境界線のイメージです。

悲しさとか苦しみとか
半分はそれだけで出来ている

半分も境界線のイメージです。
もう半分は嬉しさや楽しさだということを暗示しています。

言葉はまた心に遠くて
確かめたいその先の光を
器は小さく心は大きい
If I could rewrite
If I could rewind
拾って

言葉は『また』心に遠いので曲の主人公は何度も伝えようと試してみたがうまくいかなかったんでしょう。言葉という器は小さくて、心で思っていることが大きくて入りきりません。もう一度書き直せたらな、巻き戻せたらなと思いながら言葉を拾っています。『拾う』は最初から言葉というのは存在していて当てはまるものを探しているイメージから来ています。私はいつもメロディも拾うイメージで曲を書いています。

心だけ一つここにあった
道標 かすかなあかり
正義とか悪とかもう曖昧でいいの
折り合いのつかないままで

なにか伝えるときに言葉はあくまで道具であり、伝えるための道標になるのは心だと思います。伝えたい心があっても伝わりきらないので、明かりは微かです。正義と悪も境界線のイメージ、その曖昧さも折り合いのつかなさも受け入れるシーンです。

この世界と私の狭間で
泣いている
君はいつも美しい

君=言葉です。
言葉が泣いているのはうまく伝えられなかった責任を押し付けられているからです。言葉はただそこにあって、それだけで美しいものだと思います。

探し物に夢中になって
本当の答えを見失った
はじめからずっと
迷子のままで
この景色が届くように
歌うよ

うまく伝えるための言葉探しに夢中になって心を見失っています。どんな風に伝えたらいいか迷子になっても私の景色、思っていることが伝わるように歌います。みんな違う生命体だから伝わるわけないんです。だからずっと迷子のままです。
ボーカルはオーディションで選ばれた『はらもりよしな』さん、『Yuki』さんが担当してます。オーディションに参加していただいた方々、本当にありがとうございました。皆さん本当に素晴らしかったのですが、最後決め手になったのは『作品をもっと良くしてくれるか』というところでした。
はらもりさんはコーラスワークで、Yukiさんはアレンジで仮音源を越えていこうというパワーを感じました。1つの楽曲を2名に歌唱していただいていますが、はらもりさんは希望に向かって真っすぐ伸びる煌びやかな光、Yukiさんは影まで背負って進む優しくも力強い光になったと思います。

言葉はまだ心に遠くて
確かめたいその先の光を
器は小さく心は大きい
If I could rewrite
If I could rewind
拾って 祈るように

1番では『また』2番は『まだ』になっています。
まだ伝わっていないだけでいつか伝わるかもしれないという希望を込めました。誰かに気持ちが届くことを『光』としています。
これからも私たちは言葉を拾います。伝われ伝われと祈るように。

そんな曲です。
この曲が聴いてくれたあなたの光になりましたら幸い。

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