言葉のことばかり【考えが甘い】

賢いやり方

いま世の中で一番アタマがいいのは、
やっぱり悪人だと思う。
詐欺の手法は日々進化して、よくもまあ、
こういうことを思いつくもんだと感心する。

それだけの頭脳があったら、
合法的にもなんか思いつきそうなもんだが、
そうもいかないんだろうな。

みんなが考えるゾーンだと、
やることはやりつくされていて、
人がやってない分野は…ってことになると
ヤバイところに行ってしまうのだろう。

しかし、実はこういうふうに
結局バレてしまうモノってのは、
まだまだ甘かったりするんではないか。

実はホントにすごいモノは、
訴えることすらできないシステムで、
実は表に出てこない詐欺みたいのが
いっぱいあるんではないか…と思う。

そう思わせるようなメールが来るんだな。
くわしい内容はちょっとナニなんで、
ちょっと公表は避けるが、
まあ、エッチなもので、すごく魅力的で、
もちろんヤバいことで、
しかもダマされて訴えると、
引っかかった人が恥ずかしい…というモノだ。

ここがポイントね。
公表すると自分が精神的に損失を被る。

がまんできない…というほど
大金を取られるわけでもなく、
引っかかった自分がバカだったんだよな。
と泣き寝入りするくらいの額。
こういうのが見えないところで
めちゃくちゃあるんではないかと思う。

そのメールに
「うーん、ウソかもしれない。とは思いますが、
　疲れてたりすると、ついフラッと
　申し込んでしまうかもしれないですね」
という反応を見せたヤツがいて、
ちょっとリアルだった。

甘いの持つゆるさ

甘い言葉には裏がある。ってよく言う。

もともと「甘い」って言葉には
ゆるいとかいい加減みたいなイメージもある。
考えが甘いんだよ。とか

これ、辛いをつらいって読むのとツイかもね。
甘い→ゆるい、辛い→きつい。
そして思い出は苦くなる…。

うまいこと言ってる場合ではないが
味で例える、みたいなものは多い。
味は誰もが知ってる感覚なので
共感しやすいんだと思う。

しかし
「甘い」のはうれしいはずなのに
なぜそこに危うさを感じるんだろう。
「いいこと」の象徴だから逆に
それだけで済むわけないって思うのかな。

甘さと代償

甘いものは太る。
やっぱり快感には代償がある。
甘い誘惑って言うように、
そもそも騙そうとして甘くしてる。

花が蜜で蜂を呼ぶように、
甘さは常に代償を求めてくるんだな。

飴と鞭って言葉もあるね。
悪事だけじゃなく普通の仕事でも
厳しいばかりじゃ人は動かない。
褒美とセットにすると動く。

先に快感を与えて後で帳尻を合わせる。
先払いの給料みたいなもんだな。
「甘さ」は借金取りみたいなことをする。

そういえば「飴」って「甘」だね。まんまだ。

飴の後にはムチが待つ

仕事だと特にそうだが、
何にもないところでやる気を出すのは難しい。
甘さは必要悪なのかもしれない。

詐欺って必ず先に「甘い」があるよね。
安く買えますよとか、簡単にできますよとか、
良くできた仕事のシステムを模倣してる。
悪人がやってることを
仕事だと言うのもなんだが…

世の中でいちばん頭がいいのが悪人で、
だから政治家は悪そうに見えると思ってた。
けど最近の政治家は顔は悪そうなんだけど
頭は良さそうに見えないんだよね。

ホントに悪い人は賢いから、
あんな割の合わない仕事はしないんだろう。
バレるようなことばっかりやるし
どう見ても考えが甘いよね。

次回の言葉は「ぐうたら」です。

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