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言葉のことばかり【ガッツ】

腸のポーズ

「ガッツ」って言葉、使わなくなりました。
昔はやたら使ったけどね。
精神論、とか根性論、が流行んなくなったから
使い場所がなくなっちゃったってことか。

ガッツポーズ、なんてのも見なくなった。
そもそもそういう場面が減ったのか?
そういうポーズが恥ずかしくなったのか?

そもそもこれって
「ガッツ石松」がボクシングで勝ったときの
ポーズから始まったんですよね。

いや、そもそもガッツ石松が誰って話だけど。

しかもこのガッツってもともとの意味は
「腸」だったりするんですよね。

英語でも「勇気」「根性」って
意味、あるみたいだけど
ちょっとスラング的な感じですね…。

ということは、ガッツポーズは腸のポーズ。
ヨガにそういうのありそうですが。
(いや無さそう…)

腹の中には何かある

やっぱりアレですかね。日本語でも
「肝がすわっている」って言うように、
勇気とか根性とかは、この
下っ腹へんにあるもんなんですかね。

このガッツってやつは、他にも
意外に日本語として浸透していて、
テニスラケットの「ガット」って
いうのもコレなんですよね。

もともとは「腸」で作ったという…。

あと、焼き肉の「ガツ」っていうやつ。
ホルモンですね。ガツポンとか美味いけど。

これも「腸」なんですよねえ…。
こいつらが日本語になったとき、
「ガッツ」「ガット」「ガツ」と、
ちょっとづづ違うコトバになる。ってのが、
おもしろいですねえ…。

焼肉業界における
独特の言語感覚

焼き肉界においてはガツだけではなく、
ハツはハート(心臓)だったりします。
タンは舌だし。

おもしろいとこでは、イチボは
Hボーン(お尻の骨がH型だから)
から来てるらしい。

このへんはもうすでに外来語じゃない。
「そもそも日本語だった」扱いしてますね。
日本は島国だからなのか、どうも海外のものを
いったん日本というものに変換しないと
受け入れるコトができないみたい。

カルビは韓国語、ハラミは日本語、
ヒレはフィレからきてるのでフランス語、
ロースはローストからきてて英語。

和風ドレッシングのしょうゆ味とか。
とりあえず、一旦日本のものにアレンジする。
で、いつの間にかアレンジしたこと忘れて
もともと日本にあったみたいになる。

言われれば、ラーメンも焼き餃子もそう。
変異させる。ウイルスみたい。

なぜサラダ味は塩味なのか

まあ外国でも似たようなことはあるね。

フランスにフレンチドレッシングなんて
ないだろうし、フレンチフライなんて、
あれをフランス人が食べているとも思えない。

あれはアメリカに持ち込んだのが
フランス人だったということなんだろうか…。

フレンチフライが塩味なんだったら、
フレンチドレッシングも塩味じゃねえのか。
そんなことはないか。

和風は必ずしょうゆってのが
特殊なのかもしれないもんなあ…。

塩味と言えば、サラダ味、って塩味である。
グリコプリッツとかの。あれは
昔サラダには塩をかけるもんだったから…
ってのはウソで、
soltedがなまったから…らしい。

どういう訛り方をしたら
ソルテッドがサラダになるのかわからんが。

次回の言葉は「その後の議論」です。


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