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伝言メモは暴走する。

2Hの謎

会社員だったころの話。

その人(女性)は、何人かのグループで
テニスをやる事になっていたようです。

で彼女の友人の誰かがテニスコートを
取ってくれることになっていたらしく
その返事が電話で入ったのですが
本人は折り悪く外出していなかった。

そしてその人が帰ってきたとき、
デスクに1枚のメモが乗っていました。
そのメモにはこう書かれていました。

「〇〇テニスコート、2Hとれました」
それを見た彼女はわりと大きな声で、
こう言いました。

「わー、すごい。2ヘクタールもとれたんや」

山林じゃないんだから、どうやって
そんな広いところでテニスをやるんでしょうか?

ボクは思わず、
ラケットを持って野山を駆けめぐっている
彼女の姿を想像してしまいました。

おわかりでしょうが一応説明しておくと、
2Hは2hour。2じかん、ということですね。
かっこつけてメモを書いた人にも
多少の責任はあると思います。

中国系か?

広告会社なんてところにいると、
わりとややこしい名前のところから電話があって、
メモの間違いなんていうのは頻発するのですが
(2ヘクタールはそれとは関係ないと思うが…)

ある日、こういうメモがありました。

「〇〇さんへ。
 蓬莱レコードさんよりTelありました」

そうです。これはフォーライフレコードですね。

電話をとったのがわりと年輩の人だったのですが、
さすがに難しい字を知っている。

それにしても、ね。

まるでクイズのようになってきましたが、
こういうこともありました。

切り替えは難しい

ボクが所属していたのは
「第3クリエーティブ局」なんていう
それだけでやばそうな名前のところなんですが
まあ、内線がかかってくると、みんな
「はい。3クリです」と、出るわけです。

そのとき電話をとった彼女は、
ちょうどお金の計算をしていて、
思わずこう言ってしまいました。

「はい。3千円です」 

えー、こういうふうに
身内の人ばかりネタにしていると、
あとで恐ろしいことになりそうだ、
とは思っているのですが…ま、いいか

最近は会社に所属してても、連絡は個人個人。
人づてに伝言するなんてことは
ほとんどなくなりました。

誤解もないし自己責任だからいいんですが、
なんかちょっとつまらない気もします。 

冒頭の「2ヘクタール」の彼女は
居酒屋でこう言ったこともあります。

お品書きを見ながら大きな声で、

「あ、うちメサバ
…正解はしめさばです。念のため。

ちなみに彼女はコピーライターです。

次回の言葉は「目薬」です。

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