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床屋と歯医者の共通点

歯医者で歯を抜いてきました

歳取るとこんなことも起こります。
歯が寿命を宣告され、その役割を終える。
虫歯でもないのに…。

歯医者…
いくつになっても好きにはなれないですね。
もう椅子に座った瞬間、逃げられないあの感覚。
ああこれ、勝負する前に敗者だなあ、と
どうでもいい駄洒落が頭をよぎります。

床屋と歯医者

その存在意義自体は全く異なっていますが、
床屋と歯医者はなぜか、カタチが似ています。
どちらも、
イスに座ったら「まな板の上のコイ」状態。

いろいろと話しかけられますが、
こちらからはあまりしゃべることができません。
床屋にしても、
顔を剃られているときは、けっこう危険。
カミソリを持ったヒトの前で
顔をさらしているわけですから、
けっこう命あずけてますよね。

歯医者、
「痛いときは言ってくださいね」なんて、
こっちはもう一時間も口を開けたままなんだ。
言えるわけねーだろ!ってこともあります。

そういうときは、「目」で話すことになります。
「いたいいたいいたい」と、
必死に「目」で訴えています。
多分すごく悲しそうな顔をしてるんだろうな。

歯医者によっては、治療中、
タオルを顔にのせられるところもあります。
たぶん「目」を見るのが耐えられないのでは
…などと思ってしまいます。

ふたりの空間

床屋でもシャンプーの時、
タオルを顔にのせる場合もありますよね。
床屋はたいがい顔が下向きなので
あんまりないですけど。
美容院は上を向いてシャンプーしますよね。

歯医者と床屋、
どっちも顔をのぞき込むカタチになるので、
目があっちゃうのが
とてもつらいのだと思います。

たとえば顔を剃られている間、
ずっとまばたきもせず、目をあけていたら
気持ち悪がられるでしょうねえ。
(吉田戦車のそういうマンガがあった)

2人ともしっかり目を開けてキスするのと
同じくらい気持ち悪いと思います。
こんど床屋でやってみようかな。
どっちが先に目をそらすか。勝負です。
(なんのこっちゃ)

そんなに親しくない人と、
はからずもふたりっきりになってしまったとき、
共通の話題なんてあるはずもないし、
とりあえず、天気の話なんかしたりして、
野球のネタをふってみても興味がないみたいで
ふたことみことコトバをかわしただけで、
あっというまに沈黙につつまれてしまう。

やですよねえ。こういう時間。
ボクはすっごく苦手です。

常備ネタのすすめ

世の中には、全く苦にしない人もいますよね。
あっという間に自分のペースをつくってしまう。
こういうときのために、常に使えるネタを
いくつか用意しておければいいんですが…。

三谷幸喜さんはこういうときのために、
「もやしと納豆と枝豆は
 同じだということを知っていますか?」
という、必殺技を用意しているそうです。

こういうときって、
何を言い出しても唐突なかんじがするもの。
それなら逆に思いっきり唐突に行くのが
かえっていいのかもしれません。

それにしても、大豆はすごいです。
枝豆と納豆と味噌と醤油と豆腐はみんな大豆で、
ほおっておくともやしになるという…

つまり、豆腐に醤油をかける。というのは、
大豆に大豆をかけている。
ということになるわけです。
日本人の主食は
実は「こめ」じゃなくて「大豆」かもしれない。

ってことを、いきなり話すわけです。
まあ、一か八かですけど、
うければけっこう話が続く可能性はあります。
ああ、知ってますよ。で終わるかもしれんけど。

次回の言葉は「持ちネタ」です。

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