![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46018606/rectangle_large_type_2_9e359e0f67e9f756d731f934c6efa9f8.png?width=800)
BBSNoteを使い続ける3つの方法
BBSNote v8.0はPerlのバージョンがあがるとなにも投稿できなくなります
Perl5.12でコメントの書き込みができなくなり、Perl5.26でエラー画面が表示されるようになります。
Perl5.12でも使えるようにパッチをあてる
Perl5.12で投稿できなくなったBBSNoteを使えるようにする方法がやっとわかりました。
Perl512で投稿できなくなる原因はこれです。
この問題に対処するために書き直す必要があるファイルは、
bbsnote.cgi
です。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45993482/picture_pc_8e3273671879851f00829b5d1dd32821.png?width=800)
問題の箇所は2500行目あたりにあります。
split(/$CR/,$s,2);
$b=quotemeta @_[0];
となっている箇所を
my @aaa=split(/$CR/,$s,2);
$b=quotemeta $aaa[0];
に書き換えます。
ここでは変数名を
@aaa
にしましたが、そのほかの変数名とかぶらなければなんでも構いません。
このパッチをあてたBBSNoteをPerl5.14のレンタルサーバに設置してみます。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45996600/picture_pc_95d2305f50f63f4891364e9995cc52fb.png?width=800)
↑
Perlのバージョンは5.14。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45996652/picture_pc_dd5b6870700d2789ace9b95c64ef470c.png?width=800)
↑
書き込みができなくなっていたBBSNoteがまた使えるようになりました。
しかし、Perlのバージョンを5.26にすると別の問題が発生します。
Perl5.26でも動くようにパッチをあてる
Perl5.26にすると@INC問題が発生します。
サーバのPerlのバージョンをPerl5.26に切り替えて動作確認。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45997917/picture_pc_1c66ea27eb5e0bec1c6b46ed845cd610.png?width=800)
エラーメッセージがでています。
なにか書いてみます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45998060/picture_pc_ed3acd28cbfc7a584404b7d65d13f6d9.png?width=800)
エラーメッセージが表示されて投稿できなくなりました。
Perl5.26でも投稿できるようにパッチをあてます。手順は以下。
ここに書いたのとほぼ同じ内容になりますが、BBSNote v8.0の場合の対応方法としてまとめ直します。
↑
jacode.plをダウンロード。
.tar.gz
形式の圧縮ファイルを展開して、libフォルダの中にある
jacode.pl
を取り出します。
.tar.gz形式の圧縮ファイルの展開には対応したアプリが必要です。たとえば、Lhaplus (ラプラス)。
古いjcode.plをjacode.plに置き換えます。
config.cgi
を開きます。
#【 011 】Jcodeのパス
$CFG{ JcodePath } = './jcode.pl';
jcode.plとなっている箇所を
#【 011 】Jcodeのパス
$CFG{ JcodePath } = './jacode.pl';
jacode.plに書き直します。
bbsnote.cgiと同じディレクトリに、jacode.plを追加します。
bbsnote.cgi
を開きます。
#! /usr/bin/perl
の下に
use FindBin;
use lib $FindBin::Bin;
の2行を追加します。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46000010/picture_pc_baff838007e07b3fc9758a397121383d.png?width=800)
コメントアウトの行のすぐ下でもいいのかもしれません。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46004212/picture_pc_86bb3ba0b4a07e964fbe7c21c2366ed5.png?width=800)
↑
Perl5.26でも問題なく動作するようになりました。
BBSNote comet v1.0を使う
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46005290/picture_pc_7f964c5bfda2e83a7b59e5c43117d014.png?width=800)
BBSNoteの最終バージョンは、BBSNote comet v1.0です。
oebitというレンタルサービスで活躍したバージョンです。
スクリプトが公開されたのが開発元のWonderCatStudioが閉鎖される直前だったため、サーバに自力で設置している方はほとんどいません。
↑
これがそのBBSNote comet v1.0のzipファイルです。
え?再配布禁止では?
開発元のサイトのインターネット・アーカイブです。
このファイルがまだダウンロードできる…という事を教えてくださった方とは意見がすれ違ってしまっていろいろと申し訳なかったのですが…。
このcomet v1.0は、改造しなくてもPerl5.26で動きます。
しかも、BBSNote v8.0のログファイルがそのまま使えます。
だったら最初からcometを使えばよかったのでは?
しかしながら、セキュリティリスクがあるのかないのか、まったくわかりません。
2011年に更新が停止したスクリプトである事に変わりはありません。
ちなみに、BBSNoteの一番人気のスキン
Siberia
のcomet対応版は
からダウンロードできます。
BBSNoteでPaintBBS NEO?
掲示板が動くようになっても、お絵かき機能が使えなければ、それはお絵かき掲示板ではないのかもしれません。
BBSNoteでHTML5版のPaintBBS NEOを使いたい?
とりあえず描くだけなら…。
1. 基本的には<head>の先頭に(他のスクリプトやcssより前に)2行追加するだけです
<head>
<link rel="stylesheet" href="neo.css" type="text/css" />
<script src="neo.js" charset="UTF-8"></script>
...
</head>
しかし、描いた手順の記録と再生。そして、レイヤーの情報を保持したまま、動画から続きを描くまで対応しようと思ったら…。
動画の保存まではできましたが、再生できません。Windowsがまったく動かなくなるような大量のメモリを消費する動作になりHTMLのソースファイルを覗いてみるとなぜそんなに大きな値?
いろいろとやってみたかったのですが、BBSNoteのNEO対応を断念しました。
Javaが使えないなら、Chromeに拡張機能を入れればいいじゃない…(マミさん)
やや不安定ですが、Chromeの拡張機能CheerpJ Applet RunnerをインストールすればChromeでしぃペインターが使えるようになります。
スマホやタブレットでも描けるお絵かき掲示板を設置する
結局、HTML5版のNEOに対応したお絵かき掲示板を新規設置したほうが早いのです…。
え?結局そこに?それは詐欺ではないのですか?
いいえ、これはBBSNoteに関する記事です。
BBSNoteを使い続けたいのはCGIが気に入っていたからかもしれないし、思い出のつまったイラストやコメントを掲示板のまま残したいからかもしれません。
もし後者なら?
BBSNoteのログファイルをPOTI-board形式に変換すればいいのです。
変換したBBSNoteのログをPOTI-boardで閲覧できます。
もちろん、掲示板として使えます。
BBSNoteのログファイルをPOTI-board形式に変換するログコンバータ
GitHubにログコンバータを公開しました。
BBSNoteのログファイルをPOTI-board形式に変換する事ができます。
手持ちのBBSNoteのログファイルは約15件。いろいろなケースを試す事ができました。
たとえば…。
↑
この掲示板は2005年から2008年にかけてお絵かき掲示板交流サイトのBBSNoteに投稿されたログファイルをPOTI-board形式に変換して再展示したものです。
まとめ
BBSNoteを使い続ける3つの方法。
1. BBSNote v8.0にパッチをあてる
2. BBSNote comet v1.0にv8.0のログファイルを入れる
3. BBSNoteのログファイルをPOTI-board形式に変換する
3.はログファイルをPOTI-boardで使うだけなので、BBSNoteを使い続ける…ではないのかもしれませんが、ログファイルを引き続く事はできます。
そしてiPadやスマホでも描けるようになります。
しかし、POTI-boardには欠点がない、BBSNoteよりすぐれているとは言い切れない部分もあります。BBSNoteはやっぱりすごいのです。
とはいえ再配布禁止のCGIですから、各自がパッチをあてて使うしかありません。
どの方法を選択するのかは、記事を読んだみなさんにおまかせします。
お絵かき掲示板交流サイトのPOTI-boardとPetit Noteのデザインは、BBSNoteにとてもよく似ています。
そのBBSNoteに見た目と操作性を近づけたテンプレートをPOTI-boardに同梱して配布しています。
POTI-board EVOをよろしくお願いします。
BBSNoteのログファイルをPetit Note形式に変換
(2022年5月6日追記)
BBSNoteのログファイルをPetit Noteのログファイルに変換するプラグインができました。
POTI-boardのログファイルもPetit Note形式に変換できます。
あわせてご利用ください。
開発の軸足はPetit Note中心になってしまいましたが、POTI-boardも引き続きご利用いただけます。
この記事が何かのお役にたつ事があったなら幸いです。
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