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教壇に立つこと(10月号)


こんにちは マスです

いつの間にか11月になってすっかり寒さが増してきましたね
見頃になった県内の紅葉を見に行ったりもしました
しかし 朝が辛い…そして冬が怖い…


さて 今回は半年間 非常勤講師で感じたことを書いていきたいと思います


主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)

主体的・対話的で深い学びについて詳しいことは文科省の方で説明されてます

最初の方にも記載されていますが
“子供たちの頭の中が 「アクティブ」に働いているか?”とありますが
恐らくこれが狙いです

今回の話は特に深い学びの部分に着目したいと思います


授業の仕方・考え方

9月は教科に限らず複数の教科の先生方の授業を参観しました

ある先生の授業を見学した後
「必ずしも手や口を動かす作業が深い学び(理解)につながるとは限らない」
ということを話していました

日本史の授業を参観したときのことです
歴史は史実や時代背景、思想など覚えるしかない暗記科目であると私は考えています
(社会科の方には申し訳ないのですが年号や人物名を覚えるのが本当に苦手で…)

覚える単語や機構が多い点では生物もそれなりには多いですので
理科の選択科目で生物を避ける生徒もいます

その日本史の授業は衝撃でした
先生がほぼ50分間話しっ放し
ただ 大学の前時代的な講義とは違い そちらかというと予備校っぽい(行ったことはないので想像)
これを目の当たりにした後 前述の言葉を言われたわけです

文科省が示しているアクティブラーニングの実践例(ジグソー法など)とは違っていますが その狙いには沿っているように思いました



最近の授業

勤務校では10月中旬から生物基礎の「恒常性」の内容に入っています
個人的に生物基礎の中で一番厄介な単元だと感じています
それは単語や機構を理解できないことには手がつけられないためです

理想を言えば 生徒が自身の体のことを自分事として興味を持って取り組んでもらえるような誘導をすべき単元だと思っています

それが私にはできませんでした
これまでは教科書通りの授業の中で雑談を交えながら進行していくことを意識していましたが この単元は息つく暇が全くといっていいほどありません

他クラスの進度に合わせていることもあり 余裕がない
雑談も減って 生徒の思考活動の時間も十分に与えず淡々と進んでいく

学校行事で勤務がなかったときに授業計画を練っていたところ ふと気づきまし


恒常性の単元は本当に面白い単元なんです

体温や血糖値の調節はどのように行われているのか?
生体は何によって守られているのか?

基礎の内容では全てをカバーできませんがそんなことを学びます

こんなに実生活に直結している内容を学校で学ぶ機会はそう多くありません
興味が持てないにしろ 知らないでは済まされない内容ばかりだと思っています

その機会を生徒から奪ってしまったのではないかと今でも思っています




どう変えていくか


この単元をやっていく中で 前述した社会科の先生の授業を思い出しました

このまま教師主導で授業を展開していくしかないのであれば
せめて頭をアクティブにするような投げ掛けや問題提起をしたいと思っています

時間の制限もあり 全ての授業でそのようなことができるかはわかりません
ただ 授業内で扱いきれないにしても内容に興味を持ってもらい 個人で疑問を持つように促していこうと思っています

次の単元の準備ではもう少し生徒に話し合いなどをさせようかと計画しています
残りわずかですが やり切って新年を迎えたいですね


最後に

ここまで 長々と反省をしてきましたが 勤務校の先生方から言われたことを意識してこれから取り組んでいきたいと思います

生徒たちはしっかりした能力を持っている
もっと生徒の力を信じても大丈夫


最後まで読んでいただき ありがとうございました
コメントを頂けますと幸いです


以上 マスでした!