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Re-post Magazine

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リポスト集。過去にポストした詩をマガジン関係なく拾って落とします。
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2015年11月の記事一覧

無題

その気持ちは流行り病のように
こっそりわたしのなかに潜伏していて
君の瞬きに弾かれるように発病した

いつか科学が人間をも極めて
生命まで管理されるようになったら
女の子は泣かなくなって
海が干上がってしまうだろうね

変わらないでいてなんて
その口が言うの
罪も罰も畏れないのは
甘い歌の聴きすぎだよ、ダーリン

君の目から星の死骸がひとつ零れ落ちた
そのことにあたしはすっかり怖くなって
君の目に映ったら終わりなんだと知った

毒のないものはただ意味もなく正しいだけ
刺をもつものが人を惹きつける

みんな悲劇に舌なめずり
ちゃんとしてないあたしを責めないで
早起きなんてしないわよ

無題

不安が抜け落ちて
最近の夜は他人行儀な深け方をする
シャッターチャンスが眉間にたまっていく
飛んでるふりしなきゃ死にそうだわ

全色とりもどすまで待っていて
王子様はいつか気づく
わたしこそが相応しい
全色手に入れるまで待っていて

ボランティア精神に忍び込まれたら一巻の終わり
持って生まれた感性を死守
7階の窓を開けたのはわたし
なんか文句ある?

万人に読み解けるのは芸術じゃないわ
ポエティカ

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はろうぃん

たまには流行りの風邪にやられて
咳止めシロップでも飲んでテレポートしておいで
薬にも毒にもならぬ人は嫌い
心当たりあるなら仮装でもしておいで

目的もないままひたすらパーティ
痛くない傷痕見せびらかしてさ
いちにのさんでタイムワープ
どうせわからない孤独なんて置いておいで

変な名前のお酒と虹色の瞳
君が念じれば一層鮮やかになる

よっぱらって一度くらい
恒例行事に乗じて一度くらい
付け入る隙を与

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