無題

不安が抜け落ちて
最近の夜は他人行儀な深け方をする
シャッターチャンスが眉間にたまっていく
飛んでるふりしなきゃ死にそうだわ

全色とりもどすまで待っていて
王子様はいつか気づく
わたしこそが相応しい
全色手に入れるまで待っていて

ボランティア精神に忍び込まれたら一巻の終わり
持って生まれた感性を死守
7階の窓を開けたのはわたし
なんか文句ある?

万人に読み解けるのは芸術じゃないわ
ポエティカルな現金ちょうだい
わたしが触れたら只の紙屑
銃声だけが聴こえる