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Re-post Magazine

100
リポスト集。過去にポストした詩をマガジン関係なく拾って落とします。
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2014年10月の記事一覧

聞き飽きた歌の中で
何を待っているんだろう
反抗期を終えたら
世界は色褪せた

曝し続ける彼女を
鯉みたいだなと思いながら
ぬるくなった水をすする
何度も何度も

興味ないわ

お仕事

何とかなんてならない戦線を
頑張れの一言だけで乗り切れたら
どうかその日には私を褒めてね

金曜日を煙に巻いて
肺に毒を溜めた
透明なんかで居られない
売るほどの媚なんて持ち合わせてない

貫き通せる生意気で
誰もが振り返る世界
お互いに限界は感じていても
捨てきれないものがある

肺に溜めた毒が
全身に回る前に決めなきゃ

無題

ストレスも悲しみも光るシンクに流しちゃって
ねぇこっち来てよ
貴方の腕のなかでDVD見たいから

我儘が過ぎるから
私のこと嫌いになるの
私が貴方のこと
好きってだけじゃ足りないか
世知辛い人

宵闇に溶けたスペクタクル
持て余してる姿が目に浮かぶ
生命の不思議を思っても
捕まらない照れ屋さん

無賃乗車が横行しても
幻滅が私を壊しても
律儀な貴方だけはきっと
願い続けているのね

一人でだって帰

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暴徒化する昼下がり

学内は静まらない

シャボン玉はじける

乱れた風紀に従って



あまりの若さに狂ってしまう

そしらぬ顔した胸像を睨む

【新】

ある夜

言葉も無い夜
あなたの息が短くなって
季節が進んでしまったことを知る

言葉の要らない夜を探して
どこまで流れてしまうんだろう
どこまで流れていくんだろう
彼も

言葉の無い夜
時計の音が
ふいに怖くなって
逢いに行こうと決めてしまった

言葉が死ぬ夜
よからぬ心配が湧いて
どうも眠れなくなって
私は変身してしまった

あなたのために
変身してしまった

無題

健気な肌を裂いて
馬鹿になりたくて死んだ

意図した静寂を裂いて
王子様が来たから死んだ

彼を許す理由を探してた
特許を取り忘れた言葉

みんな、聞いてよ、兎にも角にも
入浴剤みたいなにおいの私

だって今夜が1234番目
何を信じるか選びなよ

有名税払うよ
だから連れて行って傍まで

有名税払うよ
だから甦らせて明後日

赤い糸に縛られた君はどうにも
幸せそうだった

もがくほど陥る中毒
指先から融けそうな甘さ
融けて消えてしまいそうな純真

知ったふりして
見たままを真似た
君の甘さが
棄ててしまいたいほど
可愛い

Call me baby

足りない、足りない
何か、何が?
錆びついた味覚
そろそろ潮時、かしら

拙い足で、走っていくから
甘い胸に抱き留めてよ
この世で初めて
私の割れた瞳を見つけてよ

足りないのは愛か誠か
親密に呼んで、
もっと

不透明極まりない
情勢は分からない
死にたくない
死にたくない
君を好きなまま、

無題

現代に生きている
無形のものがやけに目立つ
消費される若者
消耗する星
空が青いのはいつまでだ

お金が欲しいもっと
お酒が欲しいもっと
美しいが欲しいもっと
恋が欲しいもっと

誰も気づけない
冒されている
誰も治せない
冒されている
憧れの病魔

無題

陶酔せよ
あたしの奥底
Time is Money
お待ちかね

その指と指の間
そろりとなぞって
貴方の形おぼえたら
飛べるから

ダイジェストで大爆破
あたしの羽根の一片を
大事に持ってれば
報われるかもよ、青年

覚醒して
人の痛みなんて
桜色の爪で終り行くわたしを
変えてよ

拾い集めた言葉で
埋め尽くして
手向けた花束
凍らないよう

無題

あの夏の冷たいシーツを思い出して
今夜は早く寝よう
黒い服の人々に喰われないように
君が買ってくれたアイスぱくつきながら
明日のお天気を探す
何でも直ぐに判っちゃう現世において
わたしは悪い女の子で、それで
どこへでも行けるんだから心配いらない
生きていかれるんだから心配いらない

StopOverthinking 
天国なんて行かない
行かないったら行かない

無題

たったひとつ
あなたに言いたいことが見つからない
あなたがそれだけで救われるような一言
わたしは毎夜考えるけど

たったひとつ
あなたの大事なものを知らない
あなたが守らなければならないもの
わたしは毎夜考えるけど

たったひとつ
あなたを笑顔にする方法が分からない
あなたに教えなきゃならないから
わたしは毎夜考えるけど

タイトルください

伝書鳩が撃ち落されたので
もう術が有りません

ごめんなさいは最終兵器

チークの濃い女を見ると
恋してるんだなって思うのは僕だけか
気温は予想外にひくい
湿度は上げるもの

僕の飼ってた白い鳩は
おとなしくそれはもう従順で
いちいち変換しなくたって
僕の言葉を理解した

撃ち落された先が天国でありますように

片足がしびれるような日は
眠るに限る
だけど僕を追う者が無い夜
僕はきまって寂しくなる

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入学

番号でかんりされてます
お仲間はたくさんいます

ドアから吐き出されるひとびと
あたしは胸を張って
他とのちがいを示す
ほら見てよ
こんなにも

番号でかんりされるなら
個性なんてことば忘れたらいい

140でお近づきになりましょうなんて
笑っちゃうわ
あたしだったらそんな仕事
やってらんないわ
生きたいのね
そんなにも

番号でよばれたとき
返事をしたらなにかをうばわれる

趣味の悪い色が焼き付

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