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アートのお勉強

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アートをもっと包括的に知りたい、という思いから、いろいろと勉強を始めました。その経過をちょぼちょぼと書いていきます。
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#アートアンドイート

【アート&イート #6】 「池内晶子展」からの、府中『鳥はる』で焼き鳥 @府中市美術館

今回は、まずは数枚の写真(ウェブ上にあったものを拝借)を見てください。 そして「おぉ〜!」と何か感じたら、府中まで見に行った方がいいのではないかな。 ボクは「おぉぉぉぉ〜〜〜!」と思ったので、迷わず府中市美術館まで行ってきた。家から府中はかなり遠いのだけど、まぁ小旅行気分でゆるゆると。 行ったのは、「池内晶子 あるいは 地のちからをあつめて」という美術展。なんか写真を見ると浮いている感じだけど、「地のちから」ってなんだろう、と思いながら。 この美術展、池内晶子さんの美

【アート&イート #5】 「民藝の100年展」からの、神保町『ガヴィアル』で欧風カレー @東京国立近代美術館(竹橋)

「民藝(みんげい)」って聞いて、どんなイメージを思い浮かべます? ボクはね、なんだろ、たとえば唐津焼みたいな素朴な焼き物のイメージかなぁ。 というか、あまりちゃんと考えてこなかったなぁと思う。 美術検定の勉強をしている中で、民藝運動の話は当然出てくるんだけど、柳宗悦の名前も「ヤナギソーエツ」と読んでいたくらいで(本当はヤナギムネヨシ)、ま、なんか地味でダサくて田舎臭いイメージしかなく、そんなに興味もなかったんですよね。 だから、この「民藝の100年」展も、実はそんなに

【アート&イート #4】 「奇想のモード展」からの、目黒『BONDS』で赤ワイン(からの、ピンクレディ) @東京都庭園美術館

さて、「アート&イート」の4回目。 今回は、目黒にある東京都庭園美術館の「奇想のモード」だ。 「奇想」って言葉、一般的にはあまり使わないよね。 でもアート界隈ではこの言葉、わりと普通に使う。 その理由は、1970年に発売されたこの『奇想の系譜』という本がきっかけだと思う。 上記リンク先、アマゾンの内容紹介にはこう書いてある。 つまり、「奇想」って、"絵画史を書き換える" インパクトがある切り口だったということですね。この本によって、それまで無名だった伊藤若冲とか有名に

【アート&イート #3】 「アナザーエナジー展」からの、六本木『鳥長』で焼き鳥 @森美術館(東京・六本木)

「アート&イート」。 第3回は「アナザーエナジー展」。 (※1月16日まで。興味ある人は急いで!) ところでアナザーエナジーって、何のエナジーだろう? ・・・って考えているうちに頭から離れなくなったのは、甲斐バンドの「ビューティフル・エナジー」(なぜだw) サビに向かって盛り上がっていくところとか、なかなかいい曲。 ※ 正確な題名は「ビューティフル・エネルギー」だけど、歌の中では「エナジー」って歌ってる。まだあの頃(1980年発売)は「エナジー」って言っても世間的に通じ

【アート&イート #2】 「グランマ・モーゼス展」からの、用賀『山本屋』で焼き鳥 @世田谷美術館(東京・用賀)

76歳から本格的に絵筆をとって、国民的人気画家になった女性がいる。 101歳で亡くなるまでに約1600点もの絵を描き、89歳の時には当時のトルーマン大統領にホワイトハウスに招待されるほどの有名人となった。 アメリカ人で彼女を知らない人はいない(らしい)。 それが今回の主役、グランマ・モーゼス。 グランマとは、もちろん「おばあちゃん」の意。 モーゼスおばあちゃん。 もともとは無名な田舎の農婦。 70歳で夫を亡くし、76歳をすぎて本格的に絵を描きはじめ、3年後にあるコレク

【アート&イート #1】 「M式海の幸」&「印象派展」からの、京橋『ダバ・インディア』で南インド料理 @アーティゾン美術館(東京・京橋)

上に長々書いたような理由で、2022年1月から始めてみようと思い立った「アート&イート」。 第一回目は、東京・京橋の「アーティゾン美術館」で開かれている2つの美術展に行ってきた。 というかですね、すいません、なんと投稿日の翌日、1月10日までが会期である。つまり、これを読んでくださったあなたが「お〜いいかも!」と思ってくれたとしても、ほぼ行けないことになる。 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。 でもね、思い立ったのが元旦で、いろいろ調べてる中でこの良さげな美術展を