SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法
【今日の本】Day180
SIGNAL 10億分の1の自分の才能を見つけ出す方法
チョン・ジュヨン 著 文響社 2021年
「気にすることはない、そのハエも一緒に演奏してしまえば?」
シグナル(ノイズ)に晒され、自分の内側の声に従うことに集中できなくなっている人たちへ向けた著者の言葉。
著者が、わたしたちに伝えたいことが最も凝縮されている一文だと思う。
成功に努力は大切だけれど、努力以上に重要な要素がある。
❶[3セレクト]
①ライク・ア・ヴァージン
「ライク・ア・ヴァージン」といえば、マドンナ。この大ヒット曲、実はリリースを反対されていた曲。レコード会社を何社回っても、突き返され、笑われ、「題名から変えろ」と全否定されることも。
それでも、マドンナはあることを貫いた。そのあることとは、成功者たちが共通して持っているもの。著者は“シグナル”と言っている。
トップ1%が持っているものとは、「自分が本当に伝えたいメッセージに一点集中している」こと。重要なシグナル・重要でないシグナル。
ノイズを断ち切り、自分の道を信じる力が、道を切り拓く。成功に才能は関係ない。
重要でないシグナル(ノイズ)の例:自分はできない、自分は平凡だ、負けた、平均など(※私たちは、これらの重要でないシグナルを受けていること自体気付いていない)
【マドンナのメッセージ】
マドンナは、性犯罪の被害者だった。成功を夢見て故郷からニューヨークに飛び出してきてすぐの頃、性犯罪に遭い、ヴァージンを失った。くらい過去を持ちながらも夢を追いかけていたマドンナにとって、「つらい日々をなんとか乗り越えてきた。私は不完全て弱くて‥。ずっとそうだった」というマドンナ自身の心をとらえた。マドンナが、「ライク・ア・バージン」を通して伝えたかったメッセージは、「この社会が女性たちに投影していた矛盾について伝えたかった」ということだった。
【マドンナが断ち切ったシグナル】「偏見」「常識」「慣習」
②飛躍の法則
1、悪いシグナルを断ち切り、やるべきことに集中すること
2、誰よりも長くやるべきことに集中すること
心理学者のゲリー・マクファーソンは、楽器を習う子供たちに「新しく別の楽器を習うとしたら、自分はどれくらいの期間続けると思うか?」
と尋ねた。
この結果、「長期間続ける」意欲を示した子供の方が、短期間だけ習うと答えた子供よりも、演奏の実力が4倍も上回るということがわかった。
→意欲的に行う練習には科学的な効果があることが判明している。目的を持って、長く続けることが飛躍の秘訣である。
③努力を可能にする力
ストイックな努力を可能にする力が生まれるのは、「主流から追いやられる経験」をしたことがあるからだ。CEOの3分の1が学習障害である。
他とは違う、同じようにはできない、遠いう認識をし、少なからず暗闇を見た人は、諦めない。弱みとの戦いは、人間を動かすで原動力になる。
+1:「できない」感覚は、ワーキングメモリー(作業記憶)を無駄遣いさせる
否定的なシグナルは、瞬間的に脳の中のワーキングメモリーを減らしてします。ワーキングメモリーは才能と密接に関係している。
ワーキングメモリーが高いほど数学の高次元的な思考を幅広く行うことができるが、勉強ができないというシグナルと受けると、このワーキングメモリーが例外なく低下してしまう。
点数で優劣を競ってルーザーを決める教育システムにとどまるのは、良くない。
【響いた言葉】
努力なんて誰でもできる
結果を出すには、短期集中か長期分散か
平均に本質はない
申し分ない環境は、時に成功を阻む
どのシグナルを信じるかで結果は180度変わる
❷[マイエピソード]
自分も、うまくいかない時は決まって、”ノイズ”に奔走されている。自分のシグナルはなんなのか、1メッセージに意識を向ける。
❸[今日からのアクション]
言い訳はしない。内側のシグナルに集中する。