タイのデモ活動について簡単に解説してみた

10月に入り、タイ国民によるデモ活動が激しくなっており、本日もバンコクのサムヤーン交差点から
ドイツ大使館前までデモ行進が行われました。本日は昨今行われているデモについて簡単に解説を
してみたいと思います。(デリケートな内容ではありますが。。)

■では、まず最初に今回のデモは2010年に行われた内容とは全くの別物であるということ。
今回は簡単に表すと以下の通り。

【旧】2010年「赤シャツ(タクシン派)」 VS 「黄シャツ(王室派)」
【現】2020年「反政府・民主主義要求派」 VS 「政府・王室支持派」

前回は限られた層がデモ参加の対象となっていたが、今回はもっと大きな層が対象。

■デモの原因および、主張
挙げると様々な事柄があるが。。
1.プラユット政権の退陣
2.選挙民主主義に基づく新たな体制の構築
3.特権階級による支配への批判

そして、引き金になったのが2020年2月21日。国軍改革を掲げ民主主義と古い政治からの脱却を謳った新未来党の解党だ。
若者層から支持をされ、同党は新党ながら下院第3党に躍進したものの、選挙後にタナートン党首が選挙法違反の容疑で憲法裁判所に提訴され、解党のうえ党首を含む幹部16人が公民権停止の判決を受けた。

さらにコロナによる不景気、言論統制など様々な要因が複合的に重なり、デモとなって現在現れている。

■今後について
10月26、27日に臨時国会が開かれ、かつ、11月には憲法改正の審議が行われることになっているが、国民の主張が
受け入れられるかはわからない。また、現場の小競り合いから「治安維持」という名の下、武力衝突ということ可能性もある。

■私は。
今回のデモは直近で行われていた香港のデモなどとは違って「集会では非暴力を徹底し、当局が排除に乗り出すと抵抗せずに
その場で解散するというパターンを繰り返している。」という点については私は良い部分だと思っている。
それぞれの立場があると思うが、双方の折り合いがつくように着地すること願うばかり。。

(*このテーマをコンパクトにまとめるのは難しいですね。。。詳細は下記のURL記事よりお読みください)

[引用記事]↓もっと詳しく知りたい方はこちら↓
立ち上がるタイの若者たち――「法の支配」の実現を目指して
https://www.ide.go.jp/Japanese/IDEsquare/Eyes/2020/ISQ202020_027.html?fbclid=IwAR1RcYZk_qvCEgTDJicXhny2BWvFODtjqnz4gDqrRhOO7-UK0R2iGiNZNlk

サポートして頂ければタイの恵まれない子どもたちの施設に寄付したいと思います!その活動もまた報告させて頂きます! 先日は使わなくなったオフィス用の椅子約30脚を施設に寄付さえて頂きました!