見出し画像

手慰みのはなし

金曜の午後、皆が下校や退勤を目指し勉学や仕事に勤しんでいるこの時間を
僕は持て余している。やるべき事というのは特にないのだけれど、
何かしていないと世間に対してほんの少しの後ろめたさを感じてしまう。
そわそわするというか、手持ち無沙汰というか。
誰に責められるでもないのに、何かしなければと感じている。

洗濯物を干してみたり、部屋を片付けてみたり
役所に提出する書類の準備を進めてみたり。
部屋にある多肉植物をベランダに出して水をやってみたりもした。

自分が今患っているものの症状だとなんとなく自覚はするものの
それでも気持ちが落ち着くことはなく何かを求めてウロウロする。

あらかたやれそうな事が終わると、
以前の仕事の手癖でTシャツのデザインをしてみたりする。
それらを友人知人に見せ、反応をもらい、少しだけ落ち着く。

他人からの相対的な評価を得ることで、
自分が何かを成し遂げたと感じ不思議な焦燥感から少し解放されるのだ。

そうして今、今日「できた」ことを文字に起こしながら
少しずつ気持ちと体のバランスを保とうとしている。

コーヒーの飲み過ぎか、先日のキャンプの反動か、
今朝突然やってきたこのそわそわタイムへの対処について
最近感じていることをまとめてみようと思う。

どうやら定期的に訪れるらしいこの時間には
適切というか無難というか、対処の方法があるらしいという事が
半年ほど経ってやっと少しずつわかってきたように感じる。

最初は、気持ちのままに何かをし続けることで対処した。
12時間もかけて部屋の掃除をしてみたり、
映画を1日中見たり、絵を描きつづけたり。
確かに気持ちは落ち着くし状態も落ち着きはするのだが
その反動がすごいのだ。はちゃめちゃに落ち込んでしまう。
これらは気持ちに体力がついてきていない場合に起こるようだ。

次に、気持ちには動かされずとにかく寝ることを試してみた。
こちらは大きく落ち込むことはないが、気持ちが解消されない分
なんだか半端にモヤモヤとしたものが数日間あとを引く。

何かをしたらしたで落ち込み、
何もしなければもやりとした気持ちが残る。

極端な選択肢を取るよりも、
少しだけ何かをしたり、少しだけ何かを抑えたりすることで
このそわそわとうまく付き合えるのではと思い始めた。

以前知人に、「完全燃焼するまで動かないこと」と
念を押されていた意味がようやくわかってきたような気がする。
要はバランスをとってある程度のところで休めば良いのだ。

そう理解してはいるものの、実際にその時が来ると
結局は事前に想定していたよりも動いてしまったり、
塩梅がわからず落ち込むことになってしまったりしている。

この調整難しすぎない?長年付き合ってる人どうしてんの?と
誰にいうでもなく部屋でひとりごちながら文字を打っている。

いつかこのそわそわとうまく付き合いながら
以前のような生活が送れる日が来ることを願いつつ
少しだけ書くつもりが気づけば1000文字をこえてしまった
この文章を締める。やっぱり加減って難しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?