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根っこのはなし

私は友達に対しての独占欲が強いタイプだと思う。
場合によっては恋人や家族よりも。

それがなぜなのかついさっき風呂に浸かりながら考えてみた。
その気持ちの根っこには、「嫌われるのが怖い」という土台がある。
細かいことは省くとして、私は幼少期から少年期にかけての記憶から、
他人に嫌われることがとても怖い人間になってしまった。

ではそれがなぜ恋人や家族ではなく友人関係に向くのかというと
友人関係というものに前者よりも脆さを感じているからだ、
恋人や家族というものは、ある程度の信頼関係が気づかれた上で
成り立つ関係性だと考えている。友人関係にはそこまでの深さがない。

決して友人だから希薄なものだと言っているわけではなく、
恋人や家族に比べ関係を断つのが比較的容易、という意味だ。

そういうわけもあり、友人と話した後は
一人で反省会のようなものを開く。
あの言い回しは良くなかったな、とか
あの時あのはなしをするべきではなかったな、とか。

嫌われていない事が、その場にいていい最低限の条件になっている。
その上で友人を楽しませたり、共感してもらう事で
自尊心と自己肯定感のバランスをとっている節があるのだ。

これは一朝一夕でどうこうなるものでもなく、
最終的に目指している「まあいいか」という心境には
まだまだ至れそうにない。ただ、最近少しずつではあるが
「まあそんなこともあるよな」と考えられるようになってきた。

今まで保守的で話の前に長ったらしい前置きと保険をかけていた自分の話し方に、「最悪相手がどう受け取ってもその時はその時」と思えるようになってきた。

それでもやっぱり後悔や反省は絶えないし、
友人の反応に一喜一憂する日々が続いている。

いつかそのあたりのことを何も考えず
心から思ったことを話せる日が来ると良いなと思っている。
嫌われたくは、ないけれど。

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