![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107915789/rectangle_large_type_2_b6420e6c221357a58c1af62a9374c9ba.png?width=800)
Photo by
inagakijunya
常連扱い
〈酒を売る店のおかみとたちまちに親しくなりて居を変えてゆく 山崎方代〉
店から遠い場所に引っ越した。さすれば会うこともなくなり、おかみとの縁も切れる。
酒を売る店とは、単なる酒屋なのかもしれないし、居酒屋なのかもしれない。よく行くので、すぐに店主と親しくなってしまう。普通は、常連扱いされるとうれしい。「いつもの」などと、注文を省略できたり、オマケしてもらえたりするかもしれない。あるいは、愚痴をきいてもらえるかもしれない。
しかし、そういう常連扱いがうっとおしい人もいる。だからといって、引っ越しまでするのは徹底していてすごい。