石を土に埋めるという行為は、なにか象徴的な感じがする。はからいを嫌うのは、短歌にも通じる思想ではないだろうか。
それにしても、石は土からできている。土に埋めても、化学式的には変化がなさそうだ。土に埋めれば土の容積が増すので、物理的にも意味がなさそうだ。
しかし、石を土に埋めてしまったすっきり感は予想できるのが、おもしろい。
墓には墓石があるし、動物の墓にも小石が置かれたりする。石には、物体としての意味だけでなく、祭祀的な意味合いがあるのだろう。人の念も宿りやすそうだ。
だから、埋めて弔わなくてはならないのだろう。