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過渡期に物語はなくたっていいのよ

新卒から働き続けていた職場の最終出勤日を迎えてから早3ヶ月。
いよいよ渡英の日が近づいてきた。
私にとってこの3ヶ月はどのような意味を持つ期間だっただろうか。
それをずっと考えていた。

■5月下旬〜6月:夢中
コーチングの講座の受講開始。授業や宿題セッションに加え、トライポッドでもコーチングの練習に挑戦する。人生のアトリエ、モニター期間開始。聴く会で不安を整理したり、もくもく会を通じて生活リズムを整えながら自分と向き合う時間を設ける。
仕事に行かなくなってぼんやり過ごす毎日は避けたくて、事前に蒔いておいた種を思い切り楽しんだ。
渡英準備や引越し準備、近所の行きたい店巡りも並行。大好きなこの土地を楽しみ尽くしてスムーズに転居するために、夢中で過ごしていた。

■7月:旅人
住む環境がころころ変わった月。
引越し→夫の実家→夫の祖母宅→自分の実家→沖縄→名古屋→自分の実家
着いた場所の生活に慣れるかどうかのタイミングで次の場所へ……根無し草体験。
コーチングの授業はないものの、トライポッドでの練習やイベント参加、体験セッションなどを通じて継続的にコーチングに触れるよう心がけていた。

■8月:実家ifルート
夫とは離れて実家で暮らす日々。もし就職時に家を出なかったらこんな毎日だったのかな、なんて。
そしてひと月ぶりのコーチングの講座。コーチングの学びはここでひと区切り。
その一方で家探しや銀行関係など渡英準備が急に本格化。


ざっくり3ヶ月を振り返ってみて、つくづく自由にやりたいことをやったな〜と感じる。
環境としては沖縄で暮らしたり、実家で暮らしたりして。頭の中としてはコーチングや人生のアトリエを通じて自分の本音と向き合って。
それらに一貫した目的はない。ただただ興味があって、やってみたいと思っていたことを詰め込んだ、わくわくするおもちゃ箱のようだ。
一貫しているのは私の「やってみたい」という気持ち。

働くのが当たり前な生活が何年も続いていて、この先も続くと思っていた。
そんな毎日が終わりを告げて、私にとってこの3ヶ月は、突如無重力のようにふわっと浮いて色んなしがらみから開放された時間だった。

目的もなく、達成すべきゴールもなく。
ただただ感じたままに進む。

何かを成さなくてはいけないような気もしていた。
コーチングを修めるなり、英語勉強に本腰を入れるなりしなくてはと思うのに、思うようにいかず、焦りや失望感もあった。
でも、宿題のない完全な夏休みをそのように過ごしていては、部活や勉強に明け暮れていたこれまでの私と同じだ。

ボーナスタイムをもらった私は興味のままに思い切り発散していた。
そうだ、自由研究だった。
私は自由研究をしていたんだから、自由に発散していてよかったんだ。
いつもは計画的な私の、無計画な過ごし方。
この3ヶ月で何か物語を始めたわけでもなければ、何かを成し遂げたわけでもない。
それが事実だし、それで良かったんだと思う。

人生の過渡期。仕事を終えた直後の慣性に従いやりたいことをしながら、少しずつシフトチェンジをして、渡英ひいては人生の次のステップに向けた時間を、思い切り楽しみながら過ごすことができた。


私はまだ、迷いながらここに居る。
魔法みたいにいきなり何もかもは変わらない。
それでも何年もかけながら、向く方向は確実に変えてきた。
小さな変化と決断を積み重ねてきたから、ここに居る。


さ、イギリス生活から始まる人生第2章、始めよう!

*テーマソング:YOASOBI「群青」

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