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スターバックスラテ490円が私に与えてくれるもの


私は今、スターバックスでこのnoteを書いています。

週に1回ある平日の仕事休み。娘を保育園へ送迎して、晩ご飯の支度もちゃっかり済ませ、ノートとペン、愛読書を2冊、Macbookを持参してわざわざ車でやってきました。

頼んだ飲み物はいつもと同じメニューの「スターバックスラテ」。アイスだったりホットだったり、その時々の気分で変えています。

tallサイズの価格は490円(税込)。正直なことを言うと、少し前の私がこの価格を見たら「高っ!」と真っ先に思っていたと思います。

だって巷では大手コンビニ各社がコーヒーをはじめとするカフェ商品を積極的に展開している。炊き立て・淹れたての美味しいコーヒーや、”スタバ意識”の本格フラッペを低価格で味わうことができる。節約・貯蓄脳の私は「安くて美味しいなら、絶対そっちの方がお得じゃん」と、本気でそんなことを考えていたのです。

だからかここ数年は、スタバを利用することはありませんでした。

ではなぜ私は今、週1回の平日休みに、貴重な時間を使ってスタバに通うようになったのか?



皆さんはサードプレイスという言葉を知っていますか?

サード・プレイスとは、コミュニティにおいて、自宅や職場とは隔離された、心地のよい第3の居場所を指す。サード・プレイスの例としては、カフェ、クラブ、公園などである。

Wikipedia


仕事を始める前、私は専業主婦でした。
自宅保育&ワンオペ育児で疲弊していて、日々蓄積されたモヤモヤを翌日以降も引きずり、夫に当たってしまう。
そんな自分を変えたくて始めたのがノート術でした。

参考にするため購入した本がこちら。

ノート術と言ってもとてもシンプルで、必要なものはノート1冊とペン1本、隙間時間があれば少しでも書いてみる、ただそれだけです。

今日のよかったことや気づいたこと、振り返りや反省だったり、この先自分がやってみたいこと、達成したいことなどテーマは自由。

きれいに書くことは意識しません。
人には見せないので自分だけに伝わればよし。

不思議なことにたった数分でも、ノートに自分の気持ちを書き記すことで、心のモヤモヤを整理できます。たとえ悩みの解消には至らなくても、穏やかな自分でいられる。

やり始めた頃は家で書いていましたが、家だと誘惑が多いのでなかなか集中できず。
そこで試しに私も本の帯に書いてあるようにカフェに行って書こう!と思い立ちスタバへ行くことに。

周りの目や雑音が気になって集中できないんじゃ、と疑心暗鬼になっていた私でしたが、それは杞憂で終わりました。


めちゃくちゃ捗る!
想像していた以上に頭の中がスッキリする!


このスッキリ感覚がクセになり、それ以降も何度か通っていました。
しかしシンプルゆえか次第に物足りなさを感じるように。

そしてそんな私にある気持ちが芽生えます。

”自分が日々感じたことをストックしたい”

”たとえ時間がかかっても、下手くそでも、読まれなくても、誰かに向けて発信したい”

この経験がきっかけとなり、noteを書き始めることにしました。

そして今日も私は、スターバックスラテを片手にnoteを書いています。

今感じていることをアウトプットすることで心のモヤモヤを整理できる、スッキリできる。
その気持ちがささやかな喜びとなるから、また明日からも頑張ろうって思えるのかもしれません。

決して安くはないけれど、頑張る自分のご褒美として、ワンランク上ながらも手の届く小さな贅沢品、お店に足を踏み入れた時のほっとする感覚、店員さんとの他愛のない会話、ドリンクができるまでのワクワク感、お気に入りの定位置でゆっくりくつろげるひととき。

私にとってスタバは、”妻でも母でもない、私を保つために向き合える場所”です。

かつての私だったら、スターバックスラテ490円は”浪費”だと思っていたでしょう。

でも今の私にとって立派な”自己投資”の時間になっています。

490円の付加価値が私に与えてくれるものは想像以上に大きい、そんなお話でした。

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