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勇み足な黒南風

夏にね
窓を少し開けると聞こえてくる
子どもたちの笑い声
かすかに聞こえる電車の音
自転車が止まったブレーキ音
知らない誰かが作り出す外の世界の音を
じんわり聴きながら過ごす夜が好き。

もうすっかり夏みたいな気温で
春はなんだが一瞬で消えてしまったみたい。

移ろい過ぎ去っていく季節の流れに驚きつつ
最近すごく忙しかったから
落ち着いて文字でも並べてみる。



仕事が一段落した後は
決まってランナーズハイになっていて
ついつい夜更かしして
悦に浸ってしまう癖がある。
そんな時に寄稿をまとめたりすると
なんだがそれっぽい文章になってしまう。
苦しくて眠れない夜には
朝起きるとPCの下書きに
センチメンタルな文章が残っているくせに。




わたしは公私共に

polite but firm
"丁寧かつブレない”

を生きてく上でのモットーにしている。

仕事でのpolite but firmは、
丁寧に信念を持って取り組むことはもちろん
接する人々に対して、丁寧に敬意を持った姿勢で
しかし指示命令は毅然とした態度を心がける。
年の離れた部下を持つことが多く
例え役職上は自分の方が上であっても
年齢や人生経験では
相手に先輩としての面目が立つ。



プライベートでのpolite but firmは
丁寧な感性で生きること。

デザインと一緒で
余白の使い方
文字のコントラスト
1ミリの違いやカーニング
ぱっとみたら気付かないようなことが
丁寧にみると違和感や改善の余地に気がつく。

生活もそう。

丁寧に生きると無駄な「物」や「感情」に
よく気がつくようになる。
心が満たされている時
ほしいものってそんなにないもので
自分の人生に必要な物だけを選べるようになる。


わたしは引越しの度に
どんどん物が少なくなっていく。

必要最低限の電化製品
洗礼された家具
人生のバイブルだけを並べる本棚
季節ごとに色ごとに分けられた衣装部屋
世界各国から集めた個性ある食器

わたしにはこれだけあればきっと幸せで
他には装飾はいらなくて
本当に気に入ったもの
信じられるものだけを残したい。
物に囲まれない生活は意外と心地よい。


その選択の大きな1つに「断捨離」がある。
物だけではなく、「繋がり」にも適応する。
人間関係の断捨離っていうと
語弊がありそうなのだが
連絡先やSNSの繋がりに
疲れてしまうことが度々ある。

SNSなんて虚構の世界であって
誰でもなりたい自分を造ることができる。
画面に写ることだけが全てではないし
ネットに囚われる生き方は嫌だ。

わたしはあまりSNSで
私生活を見せすぎたくない。
見ている人とも距離をとる。
リアルタイムにフィードへの投稿をしたことは
一度もなくて
ストーリーズさえも
数日前のをアップしていることが多い。
(Exifの改ざんができないアプリを
作っていた関係でそのまま写真を投稿するのに
抵抗があるのも事実)
そもそもSNSが苦手だし向いていない。
SNSってなんのために
誰に向けて発信しているのか
時々分からなくなってしまう。
虚構の世界は本当の自分の世界のおまけであって
疲れてしまった時は
フェードアウトするくらいが丁度いい。



仕事で常に致死量のストレスを浴びているので
プライベートでは少しも浴びたくないのが本音。
なるだけストレスを避ける生活を送っている。
知り合いとも飲み会にもいかないし
外にも出ないし
見たくないものは覗かない。
悪口や偏見って
見るのも言うのも心が疲弊するだけ。
だからわたしは嫌なことがあっても
文字で残したくないし共有したくない。
汚い言葉も一緒。
謙虚に欠ける人たちの言葉は
耳に入れなくていい。

仕事柄、知り合いは多いけれど
友だちは本当に少なくて
心を許せる友だちは片手におさまる。
わたしには十分すぎる。



他人からの評価はだいたいは過大評価であるのに
それに合わせて期待通りの自分になろうと
無理をしてしまうのが人の性。
自己や他人が作った定義から
逃げられなくなるのは本当に苦しいし
できあがった偶像に
自分が支配されてしまうことに
いつしか耐えられなくなる。
 
誰もが正しくて間違っている世の中で
戯言に感化されて生きるのはしんどいよ

もっと自由に自分らしく生きていい。




そろそろみんな寝る時間かな。

それではおやすみなさい。





Song of the week

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Sky Sailing/Brielle

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