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きっとそれは、その日の天使。

つい先日、母と長い電話をした。
わたしは昔から無痛状態になるのだという。
今またその状態になっていると指摘された。
疲れやフラストレーションがたまると
自分の感情をださなくり
そしてなにも感じなくなる
何もいらないしやりたいこともなくなるらしい。
元々感情の起伏がない方ではあるが
嫌だ、やりたくない
それがほしい
そう言った感情を表にだしてるときの方が母からすると安心するらしい。


幼稚園に入るまでわたしには自我がなかったらしく
他の子が自分がもっているものを欲しがれば
すぐに渡してしまう子だったらしい。
成長過程で自我を確立する行為は必要なもので、両親は心配していた。
無事に、幼稚園にはいってからは
自己主張ができるようになったけれど
今でも本当に苦手だ。
感情を人に伝えるのが苦手というより怖い。
自分に正直に生きる勇気がずっとずっと欲しかった。



わたしは自分にも他人にも全く期待していない。
期待すればするほど裏切りや失敗の反動が大きい。
相手が失敗をしても元々期待をしていないから
できなくても仕方ないと怒れずに許せてしまうし
その人はきっとそういう人間なんだと諦める。
それを人は優しいという。
優しく見えるだけで、逆にとても冷たい人間なんだ。 
新しい取り組みも自分にはきっとできないと怖気づいてしまう。
まずは1番自分が「できる」って信じてあげないと
成功することなんてできないはずなのに。
だから最近は
自分の決断を批判しないようにしている。
本当は不安でたまらなくても
選んだ道は自信を持って進んでいかないと
道がどんどん不安定になってしまうから。




努力だけではどうにもならないこともある。
多忙の中では近眼になりがち。
暗い気持ちになって、人生を考えているときに
いつもとは違う友人から電話がかかってきたり
何気なく耳にした音楽や
たまたま開いた作品の一枚によって
救われるようなことがある。
それは、その日の”天使”なんだって。



わたしも何度も色んな存在の天使に救われてきた。
その人にとっては暇つぶしの電話だったのかもしれないけれど
実は電話のこちら側は「なにそれ全然面白くない」と笑いながら静かに泣いていたり
明日からも頑張って生きなくちゃなって思えたりする。



今これを読んでくれている”あなた”の
『存在』も
『何気なく過ごした1日』も
『頑張っているお仕事』も
きっとどこかでは誰かの"天使"なのかもしれない。


わたしたちは救われているようで同時に救ってもいるのだ。
「人は 人と 生きる」
これがきっと生きることの本質なんだと思う。


生きるって尊い。







Song of the week

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奥華子/帰っておいで
歌詞

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