みちびき CLAS 解説 1/2
CLAS(シーラス)とは
cm level augmantaion serviceの略称で、シーラスと呼ばれています。CLASのサービスを利用した位置計算をCLAS測位と呼びます。どんなサービスかについては、まず公式サイトの説明を引用します。
ポイント
電子基準点のデータを利用している。
電子基準点は国土地理院が整備しているGNSS信号の観測点である。
イメージは、下記で確認できます。
https://www.gsi.go.jp/denshi/denshi_about_GEONET-CORS.html補正情報を計算している。
みちびきに限らず、GNSSから取得する信号は①測位信号と②補正信号(補正情報)に区別される。CLASは②の補正信号に該当する。①は通常の位置計算を行うための信号である。②は①の位置精度を補うための信号であり、②単体では位置の計算ができない。②はみちびきの測位信号やGPS、GALILEOの測位信号と組合わせて利用される。みちびきから送信している。
CLASの補正情報は、みちびき衛星のみで配信している。技術的にはモバイル網からの配信も可能であるが、衛星を利用するためモバイル通信ができないエリアでもCLASを受信ができる。そのほかのみちびきの信号と同様に無料で利用ができる。センチメートル級補正サービスである。
みちびきには、サブメートル級の補正サービスがある(L1S、L1Sb)。シーラスは、これらの補正サービスとは区別され、農業や建設現場のICTシステム(自動運転、運転アシスト、etc.)に利用することが期待されている。
イメージ図
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