ソシャゲエンジニア→Progateの教材制作者になって気づいたこと
Progate教材制作チームの佐藤(@310ma3)です。
ソーシャルゲームをプレイしたことはありますか?今はあらゆるジャンルのものが揃っていますよね。個人的にはクラッシュロワイヤルをかれこれ3年以上続けています!
私は2014年8月~2019年4月の間、ソーシャルゲーム開発の会社でエンジニアをしていました。2019年5月からはProgateでプログラミング教材を作っています。会社の規模感や業態、職種など環境が一気に変わる転職経験は少ないと思うので感じたことをまとめておきます。
はじめに ~前職と現職について~
【前職】(2019年11月現在)
事業内容 :ソーシャルゲームの開発/運用
従業員数:1000人~
私の職種:エンジニア(Unity / サーバー)
勤続年数:4年半ほど
【現職】(2019年11月現在)
事業内容:Progateの開発/運用
従業員数:40人ほど
私の職種:教材制作者
勤続年数:半年ほど
この2社の違いで思ったことを3つ紹介していこうと思います。
違いその1: ユーザーのことを1番に考えているか
前職は年間を通して月の売上目標が決まっていました。それに合わせて課金施策(ガチャ、イベント)をリリースすることがチームの最優先事項であり、納期内で最大限に面白いものにしていくという姿勢でした。
日本のソーシャルゲームは課金施策をリリースするスピードがとにかく早いため、パラメータや資産のインフレ化が起こりやすいです。また、ユーザー目線で考える時間や開発に必要な時間が確保できないこともあり、ゲームプレイのマンネリ化も起こりやすいです。このように面白さが置き去りになるケースが度々あるように感じていました。
Progateは分かりやすさを最優先にしています。ありがたいことにユーザー数が伸び続けており、現状は質にとことんこだわることができています。「分かりやすさの追求」と「ユーザー数の増加」の因果関係は検証できませんが、こだわり続けた結果であることを信じたいです。
違いその2: プロダクト=会社であるか
ソーシャルゲームはリリース時にユーザー数と売上が伸びるところまで伸び、その後徐々に減っていきます。会社としては定期的にヒット作を出し続けないと売上を維持できない構造です。そのため、開発中/運用中のプロダクトが増えに増え、その数だけ異なる立場が生まれていました。
ProgateのプロダクトはProgate1つだけです。これには以下のようなメリットがあると感じました。
・プロダクトに惚れ込んだ人が集まる
・全社で目的意識が揃う
・Vision, Mission, Valueが浸透しやすい
要は1つの組織として機能しやすいんです。立場は関係なく、Progateをより良くするために全員が動きます。
業務で一番変化を感じたのはミーティングです。全員が同じ目的を目指しながら意見を言い合うため、建設的で熱のある議論ができています。異なる立場の人が集まるミーティングは本質的ではない議論が多かったなぁと、しみじみと思います。
違いその3: 心理的安全性が確保されているか
心理的安全性とは「安心して想いを伝えることができる環境」のことです。これが確保されていると、アイデアや問題を挙げやすくなって生産性の高いチームを作ることができます。
前職は3重、4重の役職構造かつ職種別の縦割り組織だったため事前知識のバラツキが大きく、情報を発信する際に考慮することが多かったです。また、経営層の意思決定は不透明性が高く、意見を述べる余地はほとんどありませんでした。
Progateでは誰もがいつでもアイデアや問題を共有できる環境があります。これは下記のおかげだと思っています。
・意思決定や情報共有の場がオープン(参加も可)である
・役職、管理職の概念がほとんど無い
・意見を尊重する人が集まっている
今まさに組織を大きくしていこうとしているのですが、心理的安全性の高さは維持できるようにしたいです。
さいごに ~Valueの体現~
今回まとめた3つを読み返すとProgateのValueに繋がっていることに気づきました!
1: ユーザーのことを1番に考えているか
Value: Deliver the best
心から薦められる最高のプロダクトを追求し、一人ひとりに丁寧に届けよう。
2: プロダクト=会社であるか→1つの組織として機能しやすい
Value: One team, one goal
支え合い、刺激し合い、共に事を成そう。
3: 心理的安全性が確保されているか
Value: Take your action
前に進むために自分ができることを考え、一歩踏み出してみよう。
以上がProgateに入って気づいたことです。新メンバーが慣れたタイミングで振り返ってもらうとValueがちゃんと活きているか確認できそうですね。
▽前回の記事はこちら
最後まで読んでいただきありがとうございます!