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アマモの花枝採取(活動報告編)

アマモの花枝(種)採取の季節だワッショイ!!

ちょっと長文ですが、アマモの活動について分かりやすくまとめた(つもりw)なので、ちょっとお時間ある際に読んでみてくださいな〜♪

この週末は、沖縄から夜中に帰宅・準備後、2時間睡眠で、アクアラインの渋滞を避けて木更津市金田の盤洲干潟へ!!
2日間、海辺つくり研究会会員として、企業のアマモの花枝採取活動のお手伝いをば。

お話しする木村さん


アマモの花枝採取と言ってもピンと来ないと思うので、アマモがどんなものか、何が問題なのか、年間どんな事をするのか簡単にご説明を。

【アマモの性質】
アマモは、海から陸へ上がり、再度海へ戻ってきた海草(藻類である海藻と同じ読み方になるため、我々は「うみくさ」と呼んでいる)であり、根があり、胞子ではなく種子を輩出して増殖する生物。イネ科と同じ単子葉類で、米に似たような粒々した種ができる。

真ん中の長いのがアマモ、周りの細くて短いのはコアマモ



アマモは、水深50cm〜5m程度の浅瀬に生息し、魚、エビ、イカ、貝などの産卵場所や、稚魚・稚貝などの棲家になる。
また、森林を増やすとCO2削減されるのと同じようにアマモを増やすとCO2削減ができるため、ブルーカーボンの担い手として注目もされている植物である。
ってことで、大切な植物ということがお分かりでしょう?

【問題点】
アマモの藻場の減少が進んでいること。主な原因は、
・干潟の埋め立て
・気候変動により、豪雨や強風により藻場が流される
・気候変動による潮流変化で地形が変わり藻場の維持ができなくなる
・温暖化による魚、海鳥、ガンガゼなどの食害でアマモが食べられてしまう

この対応策として、自然に生えるアマモだけじゃなくて、人の手で生えて欲しい場所にも種を蒔いたり、移植したりする活動をしよう!ということに。

【アマモ活動の年間スケジュール】
<5月から6月>
 花枝と呼ばれる種がつく枝に種が実ったのを採取
<採取後〜10月>
 海の中で2ヶ月ほど成熟させる、種子選別
<10〜11月>
 藻場を広げたい場所へ種蒔きしたり、発芽させてから移植したり

この花枝採集をするのが今の時期なのである。
さて、前置きが長くなったが、ここ数年この活動に関わっていて、自分が生まれ育った木更津が、東京湾で一番広い盤洲干潟を持っているということ、今更知る。

ガザミ捕まえました♪



という事で今回は、2days2企業のアマモ花枝採取のお手伝い。どちらの企業もこのアマモの活動に共感して頂き、スポンサーとして何年も関わって下さっている企業です。

5/25(土)マルハニチロさん
皆さんも広く知る海の恵みを資源に企業活動をされているので、この活動への理解も関心も高く、一緒に活動していると、海好きの方が多くて話が弾みます。笑
社員さんとそのご家族でご参加頂き、5月最終日で子供の運動会と重なったりして参加者数が例年より少なかったものの、約60名のご参加。
過去記事ですがマルハニチロさんの取り組みはこちら。
https://umito.maruha-nichiro.co.jp/article128/
昨年盤洲干潟では、海の中の森のようにたくさんのアマモが生い茂る素晴らしい状況を見ていたのでめちゃくちゃ期待して行ったのですが、昨年秋の悪天候で藻場の砂がかなり流されてしまったとのこと。
行けども行けどもなかなか藻場が現れず、あってもまだ花枝が花が咲いたばかり…。
結局波打ち際から見ると人が確認できるかどうかくらいの2km先まで歩く羽目に!
そんなに歩くとは思っていなかったので、永遠に遠く感じましたが、その藻場では、ようやく少々の摘める状態(種子になっている状態)の花枝が採取できました。
この日は、藻場に向かう間に様々な海の生き物を採取しながら、参加者の方に木村さんがすぐ説明できるように、拡声器を私が担いで側を歩きました。笑
担ぎながらも、最初はなかなか見つからなかった花枝、参加者の方で慣れていない方は、余計に見つけにくいので、花枝採取経験者としてたくさん採らないと!と採り方をレクチャーしつつ、がっつり採取作業も。

玉ねぎ袋でおよそ3袋
1袋あたり約200本入り、1本あたり20粒計算をすると、
12,000粒
の収穫!!
例年よりずっと少ないのですが、とりあえず、ホッ!

終わってからは、マルハニチロさんらしく、「魚肉ソーセージ」と「エコ素材(捨てても自然に還る)でできたバッグ」が配られましたw
ありがとうございます!!
また、『オーガニックシティ木更津』を掲げている木更津市。市長を始め、市役所職員の方々も参加されてました!
木更津出身のアテクシも何らかの関わり持てると嬉しいなと思います❣️

翌5/26(日)セブンイレブン記念財団さん
皆さん、ご存知のセブンイレブンのレジ横の募金箱を財源として社会貢献となる活動の支援をしているセブンイレブン記念財団さんの活動日。
木更津を中心とした加盟店さんのご家族や関係者の方が参加してくださいました!
セブンイレブン記念財団さんの取り組みも古く、長くこの活動に携わっている方にはむしろ私の方が習うことが多いです。笑
セブンイレブン記念財団さんの取り組み、過去記事はこちら。
https://www.7midori.org/katsudo/sizen/tokyo-umiproject/

前日の経験があったので、結構歩くよな〜と覚悟して行ったので、前日ほどの絶望感はなくw
この日は海辺つくり会員が前日より多かったので、拡声器は他の人へ任せて、結構海の生き物を途中で拾って楽しみつつ花枝の採れる藻場まで向かい、がっつり花枝採取。

暑い日だからといって、保水のために海に出る前から水を多く飲みすぎて、トイレに行きたくなってしまい。。。皆さんよりひと足さきに帰途につきましたが、とりあえず、無事採取を完了。

この日は、
玉ねぎ袋でおよそ5袋
1袋あたり約200本入り、1本あたり20粒計算をすると、
20,000粒
採取することができました!

この日は、セブンイレブン記念財団さんより子ども達には、『笑顔の証明書』が配られ、大人も含めて、セブンイレブンさんの麦茶をいただきました!
暑い日だったので、ありがたいです。
ごちそうさまでした♪



さてさて、その採取したアマモ、どれくらい藻場が作れるのか。
400粒で1平方メートルの藻場が作れる計算なので、
2日間で32,000粒。
80平方メートルの藻場ができることになります!!

暑い中、2日間ありがとうございました!!!
2日間の勲章は、地黒のアテクシでもほんのり赤くなった日焼け跡ですw



海辺つくり研究会は、一緒にボランティア活動をしてくれる方や、環境活動に興味のある企業様などお仲間も募集中。
海に触れながら、海のことを色々学べて美味しいものが食べれることもちょいちょいありますw
一緒に楽しんでみたいなという方は
https://umibeken.jp/
お気軽にお問い合わせください♪

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