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神はサイコロを振らない 『事象の地平線ツアーファイナル2Days』

2022.07.16〜2022.07.17
神はサイコロを振らない
Live Tour2022 『事象の地平線』
LINE CUBE SHIBUYAでした。

私が初めて神サイのワンマンを見た時は
190人にも満たない会場で。

今回は2000人くらい入る会場で2日間、
両日とも2階席、3階席までパンパンに埋まってて、その光景だけでも泣けてしまった。

神はサイコロを振らないというバンドは、
曇天の中でも柔らかく差し込む光というか。
決して明るくはないけど、そっと側で寄り添ってくれる、そんなバンドだ。

曲調だったり、変化はもちろんあるけど、
ライブを見ると、やっぱりいい面は変わってない。                    それは彼らが、ずっと、これまでの経験や過程を背負ってきているから。



ゴリッゴリの緊張感走る、油断してるとこちら側が置いてかれれような演奏だったり。
かと、思えば近寄って優しく寄り添うような音でライブをしてくれる。

楽器隊の出だしがカッコいいSEから始まった
『タイムファクター』は、
野音の最後の曲で、その続きからツアーが始まっているみたいな世界観だったし。

初っ端から『1on1』や『クロノグラフ彗星』といった明るい曲でヒートアップさせて、
『少年よ永遠に』で神サイ沼に落とされた気持ち。

『今回ライブで目標があって、
一人一人と目を合わせようと思ってます。
2階席も、3階席も全部全部見えてます!
関係者とか関係者じゃないとか関係なく
目を合わせるので!
嫌な人は、そらしてもらって。
嫌じゃないって人は僕と目を合わせてください。
油断してるとガン飛ばしますから』
会場おっきくなっても、そういうところ変わらなくて泣けたな。

『illumination』は細かい光が柳田君に集まっていく演出で、とても美しく儚かった。

『僕たちにとって大切な曲を贈ります』と言って始まったメジャーデビュー曲『泡沫花火』も素敵だったけど。

神サイの皆は『メジャーに行って、
いつ足を切られるかとビクビクしてたけど2年持ったね〜』って言ってて、
業界の大変さを、改めて思い知らされた。

『六畳の電波塔』は、
ブラックホールに細かい照明が走っていく演出が、とてもカッコ良かったし、
1日目はよぴさんのラップ。
2日目はRin音くんのラップで聞けて良かった。
この人達が歌うから、本当に世界を音楽で変えられる気がしてしまうんだ。

『愛のけだもの』は、揺らめいて候と並ぶくらいの有り余る色香が詰まっていたし。
ソロverでも聴けて嬉しい。

『夜永唄』は神サイの代名詞とも言える曲だけど
何十回とライブで聴いても名曲だし。
『あなただけ』は、声の優しさやロングトーンが綺麗すぎて思わず涙が出た。

ここで入る繋ぎのSE。
楽器隊の緊張感がたまらなくて
ヒリヒリするような演奏するもんだから
エモーショナルってこういう事を言うんだと思わず感傷に浸ってしまった。

そのあと始まる『イリーガル・ゲーム』は
不穏な空気もありつつ艶めかしさが滲み出てて
カッコよかったし。

『揺らめいて候』では、会場が一つになるために
クラップタイムが設けられてた。
声が出せなくても、いろんな手法で楽しませようとしてくれてたな。

『この曲は僕から皆んなへのラブレターでもあります』と言って始まった
『カラー・リリィの恋文』は優しくも切なくて、
演奏してるシーンが昔そのままで胸が苦しくなったし。

『僕は…僕たちが生きる理由は
皆がいてくれるからです。
僕達4人は皆の事が大好きです。
出会ってくれてありがとう。
知ってくれてありがとう』と
泣きじゃくる柳田くんにもらい泣きして。

『また皆でこの景色を作ろう。
死んじゃったら神サイのライブ見られなくなるとか…そういうのでいいから。

生きて生きて、生き抜いてください。
生きていたら、また会える』

『僕は皆にとってのスーパーヒーローになりたい。ロックスターになりたい』
といったMCから始まった未来永劫は、
皆の命に確実に寄り添ってくれていたし。

その後に始まる『命なんてくれてやるさ』で始まる『僕だけが失敗作で』は。         あれだけ生きてくださいとMCで言っていたのに
神サイらしい静と動、両極端な2面性を示していてグッと来た。
『何もないがある』と言ってた、
この曲こそが、今回のツアーのキー曲だと思う。
感情が音にのって、聴くたびに号泣してしまった。

アンコール初日。
『秋明菊』は、好きになった当時の懐かしい気持ちで、やっぱり涙がこぼれ落ちる。

2日とも同じ内容にしたくないと、
特別な曲をとやってくれた『桃色の絶対領域』は、色気を振り撒いてて歌っていて楽しそうだった。

終わった後『ねぇねぇ、僕ジャニーズみたいじゃなかった?』と言ってたのが、可愛らしくて笑ってしまった。

アンコール2日目
メジャーデビュー2周年、特別な日にすると言っていた予告通り。
『僕らの始まりの唄を』から
『静寂の空を裂いて』を演奏した。
何年ぶりに聴いただろうかこの曲を、
美しくも圧倒的で、私が好きになった当時の神サイがそこにいた。

そして『甘い水』
憧れた東京砂漠という歌詞からして東京でやるのには、ぴったりな曲。
大好きだったな、この曲も。

続いて『NoMatterWhat』
懐かしさでいっぱいになる。
耳が幸せだし、愛おしさで溢れた。

そして両日共に『LOVE』
泣いてた気持ちが笑顔になってしまうくらいの 愛ある真っ直ぐな明るい曲。

平和の象徴である鳩と、愛の象徴であるハートの台紙が上から舞うように降ってきた。
泣いたり笑ったり感情がジェットコースターみたいなんだ。

最後に『巡る巡る』で、締め!
ジャンプ曲なので足がやられるけど、
もうそれすら愛おしいというか楽しい。    巡り巡って、神サイ大好きなんだわ。


会場が、大きくなっても、
変わらずカッコ良くあり続けてくれる
そんな神サイを好きになって良かった。


生きてて良かった。             いつだって、私達のヒーローみたいなバンドです。

生きて生きて生きて、また必ず会いに行きます。
メジャーデビュー2周年、おめでとう㊗️

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この世界が、愛と平和で満ち溢れたらと願ってしまうな。

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