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みんなでつくる中国山地 周南市鹿野「かくれがマルシェ」取材記

ここ数年、春は年刊誌「みんなでつくる中国山地」の取材・執筆をしている。
4月、もうすぐ1歳の娘を連れて、周南市鹿野地区へ取材に出かけた。

鹿野をまるごと楽しむ回遊型マルシェ

訪れたのは、「かくれがマルシェ」。毎月1回、鹿野地区をまるごと会場に見立てて開かれ、買い物や散策を楽しめる回遊型のイベント。昨年11月に鹿野地区であった「みんなでつくる中国山地」の発刊イベントで出会った、「as is」(アズイズ)のお二人が運営していて、ぜひ取材してみたいと思っていたのだ。初めて訪れたかくれがマルシェは、笑顔があふれる、にぎやかであたたかい場所だった。

レトロな旧大潮小学校へ


小学校の雰囲気がそのまま残っている

かくれがマルシェでは、地区内の飲食店や雑貨店が拠点となり、地域内外からハンドメイドや軽食などを扱う出店者が集まる。地区内に点在する拠点のうち、今回から初めて会場となった旧大潮小学校を訪問。レトロな木造校舎で、教室と廊下に飲食や雑貨のブースが並び、午前中から大勢のお客さんでせまい廊下はごった返していた。

as isのお二人、岡崎さんと数井さんは、校舎内を1歩進めば誰かに会う。あいさつを交わし、チラシを手渡して、「ほかの会場にも行ってみてください!」と声を掛ける。旧大潮小学校の活用に協力してくれた地元のキーマン(”村長さん”)や、地元の産品を販売するおかあさんたちにお礼を伝え、「すごくいいですね、今度は夜もやってみたいです!」とたたみかける。村長さんもおかあさんたちも、大勢のお客さんがやってきて嬉しそうだ。

地元の人が鹿野を知るきっかけに

かくれがマルシェは、地元の人が改めて鹿野を巡るきっかけにもなっている。お二人は、「知っているようで知らなかった」鹿野の魅力に触れる人が増えたと実感しているそう。
地元の人や鹿野のファンたちと、かくれがマルシェや鹿野地区がどんな風に育っていくのか、これからが楽しみだ。

モットーは「無理をしない」

・モットーは無理をしないこと
・最初のハードルはできるだけ下げておく
・「やればできる」を積み上げていく
地域活動に対するお二人の考え方も、共感する部分が多く、とても勉強になった。
取材する私の目線も、客観的(と言えば聞こえはいいが、ちょっと距離を取った、冷ややか)なものから、自分の活動に生かしたいという、「地域で何かやってる人」の目線に変わってきたんだなと感じる。

楽しいことだけする!は最強だ

お話を聞いていて、
「私たちは楽しいことしかしない。相手にも楽しいことだけしてもらう。」
という、岡崎さんの言葉がとても印象に残った。
最近、毎日の暮らしや、地域での活動を「楽しむ」ことは、もっと価値があるんじゃないか、と思うことがよくある。楽しんでるだけじゃダメ、課題を解決しないと!みたいに言われることもあるけれど、自分たちがまず楽しみ、それを発信することは大事なことなんじゃないか、という思いを強くした。

一度では味わいつくせない鹿野の魅力

結局、時間オーバーで旧大潮小学校以外の会場には行けなかった。残念だが、「また来月もありますから!」と言う岡崎さんのカラッとした笑顔が励みになる。そう、無理はしなくていい。かくれがマルシェはまた来月、私たちを迎えてくれる。

取材風景を紹介いただきました!

さらに…鹿野を応援する地域情報紙「えーる!」91号で、私の取材風景をちょこっと紹介していただきました。ありがとうございます!子連れローカルジャーナリストが取材をしております。

「みんなでつくる中国山地」の最新刊、004号は10月下旬発刊予定ですので、お楽しみに!
「みんなでつくる中国山地百年会議」の会員も募集していますので、こちらもチェックしてみてくださいね~~!


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