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『ミッション:インポッシブル』シリーズ全作あらすじ&解説

1996年から始まった映画「ミッション:インポッシブル」シリーズ。2018年には6作目となる映画『ミッション:インポッシブル フォールアウト』が公開され、さらに続編2作品の製作も決まっています。主人公は1作目から変わらず格好良いアクションでファンを魅了するトム・クルーズ!どのストーリーでもチームを引っ張って世界を救います。
しかし、途中でナンバリングも無くなってしまうため、シリーズが進むうちに「あれ?どの作品がどのストーリーだったっけ?」と混乱してしまうことも……。この記事では1作目から6作目『ミッション:インポッシブル フォールアウト』まで全作品を徹底解剖していきます!


ドラマ『スパイ大作戦』

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画像出典:Amazon.com

「ミッション:インポッシブル」と言えば、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントの不可能を可能にするスパイアクションを思い浮かべることでしょう。しかし、実は「ミッション:インポッシブル」シリーズは1966年~1973年に放送されたドラマ『スパイ大作戦』のリメイク作品です。
『スパイ大作戦』はIMFと呼ばれる組織によるスパイ活動を描くアクションドラマです。IMFのメンバーはドラマのシーズンによって多少入れ替わるものの、どのメンバーも魅力的なキャラクターでした!クールなリーダー、力自慢のメンバー、裏方でミッションを支える技術担当……等々、多種多様なメンバーたちによるスパイドラマは多くの視聴者を夢中にさせました。
放送終了後もその人気は衰えることなく、1988年~1990年にも新シリーズ『新スパイ大作戦』が製作されます。そして、1996年にトム・クルーズ主演の映画『ミッション:インポッシブル』が公開されました。

リメイク作『ミッション:インポッシブル』

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画像出典:「ミッション:インポッシブル」公式Facebook

この項目には映画『ミッション:インポッシブル』のネタバレが含まれます。ご注意ください。
『ミッション:インポッシブル』はオリジナルのスパイ映画ではなく、ドラマ『スパイ大作戦』のリブート作品です。新しく始動する『ミッション:インポッシブル』はどんな内容なのか、ファンは期待に胸を膨らませていたことでしょう!しかし、『スパイ大作戦』としては……。

【特徴①】原作のリーダーを悪役にしてしまった

テレビジリーズに登場していた人気キャラクター、二代目のリーダー「ジム・フェルプス」が登場します。冷静で頭がキレる頼れるリーダー。『ミッション:インポッシブル』でも活躍が見られる!はずが、実は裏切り者の黒幕として立ちはだかりました。そして、物語の最後には主人公イーサンに敗れます。『ミッション:インポッシブル』という作品名ではありますが、オリジナルとは全く違う作品として始動したのです。

【特徴②】原作とは全く別物として観た方が……?

オープニングは原作ドラマと同じようにわくわくする音楽と映像から始まりました。オリジナルのドラマを知らなくても「スパイ映画が始まるんだ!」と感じる演出。「君らが逮捕あるいは殺されても当局は一切関与しない」「なお、このテープは自動的に消滅する」などドラマでもお決まりの指令。『ミッション:インポッシブル』は原作ドラマの雰囲気を踏襲しながらも、IMFのイーサンの物語としてシリーズは動き出しました。

M:Iシリーズ全6作品


1.『ミッション:インポッシブル』(1996年)

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あらすじ

政府から依頼を受けて行動する諜報組織IMF(Impossible Mission Force)。長年この組織で活動してきたジム・フェルプス(ジョン・ヴォイト)の元に依頼が来る。プラハのアメリカ大使館でCIAの諜報員リストが盗まれるのを防ぐのだ。メンバーはジム、ジムの妻でもあるクレア(エマニュエル・ベアール)など6人。そして、リーダーはイーサン・ハント(トム・ハンクス)だ。どんなミッションでもこなせるメンバー、今回も無事にすむ……はずだった。
だがミッション中、突然エレベーターが上昇したことでメンバーの1人が死亡。ジムも自分に尾行がついていることに気付いた。作戦は中止することに。しかし、時すでに遅くメンバーが次々と殺されていった。残ったのはイーサンだけになる。
イーサンはこの異常事態を知らせるためにCIAに連絡を取った。するとCIAのキリトッジ(ヘンリー・ツェリー)がすぐプラハに現れた。実は、このミッションは裏切り者をあぶりだすための囮だったのだ。誰かがIMFの情報を漏らしている……その犯人を上げるためにニセの任務を遂行させたところ、イーサンだけが生き残った。しかもキリトッジは、イーサンが膨大な金を受け取ったという証拠まで掴んでいた。
イーサンは本物の裏切り者「ユダ」を捕まえて自分の無実を証明するため、CIAから逃亡する。

【みどころ①】不可能なミッション

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画像出典:「ミッション:インポッシブル」公式Facebook

主人公イーサンが挑む不可能なミッションの数々、ハラハラせずにはいられません!一番印象に残るのは、やはりCIAの本部に侵入するシーンでしょう。CIAの情報を盗むためには侵入不可能な部屋のパソコンを使う必要があります。しかし、部屋には許可されている1人の職員しか入れず、声紋テスト、6桁のアクセスコード、中の控室でさらに網膜スキャンを受けた上で特殊な鍵で警報装置を解除しなければなりません。職員がいない時に通期口からこっそり入れば……と思っても、誰もいない時にはさらに厳しいセキュリティが発動します。音声探知機、温度変化探知装置、通気口にレザーネット。そんな不可能にイーサンは挑みます。通気口から侵入したイーサン役のトム・クルーズの身のこなしは、まるでシルク・ドゥ・ソレイユの演者のようです!汗1滴も流せない状況でのしなやかなアクションは、美しい!このシーンで観客はもうイーサンの虜になってしまいます。

【みどころ②】映画ファンのみならず原作ファンの意表を突く展開

一体誰が裏切り者なのか、誰を信用して良いのか、誰が味方なのか……心理戦はシリーズで1番ドキドキするかもしれません。序盤のIMFで指示されたメンバーでの任務の流れや雰囲気はドラマ『スパイ大作戦』を彷彿とさせます。しかし、後半のイーサンが自分で選んだメンバーと自らインポッシブル(不可能)なミッションに挑んでいく姿は、これから先の「ミッション:インポッシブル」シリーズの基礎となる流れになりました。昔から人気のある作品を新しい物語として再起動するのは難しいことです。映画ファンのみならず原作ファンの意表を突く展開は、公開当時は賛否両論ありました。それでも現在まで人気あるシリーズとして生き残っているのは、プロデューサーでもあるトム・クルーズの功績ではないでしょうか。

2.『ミッション:インポッシブル2』(2000年)

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あらすじ

今回のイーサンの任務は、盗まれた「キメラ」という名前のウィルスの奪還。「キメラ」は血液に感染し20時間で発症、細胞を破壊して34時間後には死亡しまう恐ろしいウィルスだ。「キメラ」ウィルスを盗んだのはIMF諜報員のアンブローズ(ダグレイ・スコット)。
ミッションのメンバーには民間人のナイア(ダンディ・ニュートン)も参加させる。彼女はアンブローズと以前交際していたのだ。ナイアはアンブローズを一方的にフッて以来、行方をくらませていた。アンブローズはまだナイアを愛しているのだから、ナイアがその気になれば簡単にスパイ活動ができる、と考えたのだ。しかし、アンブローズは危険な男。もしスパイ活動がばれたら、ナイアの命の保障はできない。
イーサンは、「キメラ」ウィルスと唯一の治療薬である「ベレロフォン」を奪いつつ、ナイアを守らなければならない……。

【みどころ①】ヒロインとのカーアクション!

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イーサンとヒロインのナイアが惹かれあうシーンが見事です!……と言ってもよくあるラブストーリーの男女の惹かれあい方ではありません。IMFのスゴ腕スパイとインターポールに追われる程の泥棒のカップルは出会いも特別。ナイアが泥棒に入った家にイーサンも忍び込みます。そしてナイアは付きまとうイーサンを鬱陶しがって、車で逃げました。そこで繰り広げられるナイアとイーサンのカーアクションは、一度見たら忘れられません
危ない山道で、他の車も巻き込みそうな程の激しいぶつかり合い。ダンスするように2台の車が回転するシーンでは、危険な場面であるにも関わらずスローモーションで2人の顔がアップになりました。お互いのことは何も知らないけれど、自分に近いものを感じて惹かれあいます。普通ではない2人の普通ではないラブシーンです。

【みどころ②】ウィルスの奪い合い

最大の盛り上がりである後半のウィルスを巡る戦い。スパイ同士の、騙し騙されの攻防にドキドキします。そして、派手なアクション。特にイーサンとアンブローズの直接対決は緊張の連続です。ナイフが目に触れそうなほど近づく瞬間は、思わず目を覆ってしまいます!
ナイアは直接アクションに関わってくることはありません。しかし、彼女が置かれる状況は常に危ういです。それでもどんな時でも毅然とした態度で躊躇なくする選択に痺れます。
本作ではジョン・ウー監督の色が濃く出ているのも特徴的です。スパイとして秘密裡に行動するよりも、世界を救うためにド派手にアクションをします。イーサンの「正義感」が強く描かれているのも印象的です。ジョン・ウー監督のこの演出は、この先のシリーズでも受け継がれていくことになります。

3.『ミッション:インポッシブル3』(2006年)

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あらすじ

イーサンはスパイを育成する教官となっていた。私生活では看護師のジュリア(ミシェル・モナハン)と婚約し、何もかもが順調。しかし、イーサンの教え子リンジー(ケリー・ラッセル)が敵に捕らえられたことをきっかけに全てが変わった。現役からは引退していたイーサンだったが、リンジー救出のために今回だけ再び現場に戻ることに。
チームでのリンジー救出は成功したものの、リンジーの脳内に埋め込まれた爆弾の解除は失敗。リンジーはイーサンの目の前に死んだ。気を落とすイーサンの前に、生前リンジーがイーサンに当てた謎のメッセージが届く。さらに、リンジー救出の時に回収したハードディスクには、闇の武器商人デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)が「ラビットフッド」と呼ばれるものを取り引きするという情報が入っていた。イーサンはリンジーのためにもデイヴィアンを追うことを決意する。しかし、デイヴィアンは一筋縄ではいかない相手だった……。


【みどころ①】守られるだけじゃないヒロイン

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イーサンの婚約者ジュリアが魅力的です。ただの一般人なのですが、そのガッツ!イーサンに選ばれるだけの素質があるようです。極限状態でも、叫んだり泣いたりするだけでなくとにかく行動します。その目に見えない心の強さに惹かれます!特に終盤の盛り上がりでは、彼女の「強さ」から目が離せません。

【みどころ②】1作目と2作目の良いとこ取りをした作品

裏切り者は誰なのか、本作でもイーサンは信頼しているメンバーだけを集めてミッションに挑みました。後半の「まさか!」というどんでん返しは1作目を連想させます。また、ビルから滑り落ちながら敵を倒すシーンなど、ハラハラするアクションは2作目と比べて見劣りしません。本作は1作目のような心理戦、2作目のような緊張感あるアクション2作品の良いとこ取りをした作品になっています。しかもこれまでよりもパワーアップしているのです!

【みどころ③】頼れる仲間

パワーアップしている一番の要因は、「チームの連帯感」にあります。1作目からずっとイーサンを支えてきたルーサー(ヴィング・レイムス)。ミッションだけでなく、イーサンの私生活も心配してくれる頼れる人物です。ハッキングなどコンピュータ技術に長けていますが、安全な場所から指示を出すわけではありません。チームやイーサンの為に危ない場所にも侵入する、頼れる「裏方」です。
相手を魅了する美しさと強さをもったゼーン・リー(マギー・Q)。パーティでターゲットに近づくだけでなく、台本通りにいかなくてもアドリブを利かせてミッションを成功へと導きます。
デクラン・ゴームリーは、イーサンと同じ現場で活動するスパイ。どんな時でも軽口をたたくような人物ですが、リーに口調をマネされたり、スパイ活動中に周りの人々に迷惑をかけたのに何故か笑顔で許されたり……なぜかみんなに愛される憎めないスパイです。
そして忘れてはいけないのが、ベンジー(サイモン・ペッグ)。本作では、IMFの内勤をしている冴えない男性ですが、これからのシリーズに深く関わって来る重要人物!
1作目2作目ではイーサンのアクションやスパイ活動がメインとしてありましたが、本作ではこれらのスパイたちの見せ場がきちっとあります。全員でミッションを達成させるこの「チームの連帯感」が、本作の魅力でしょう。

4.『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』(2011年)

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あらすじ

ロシアの刑務所にいたイーサンは脱獄させられた。あるミッションのためだ。ロシアの宮殿クレムリンに侵入して「コバルト」の正体を探れ、とイーサンは指示を受ける。チームと共に無事クレムリンへ潜入したイーサンだったが、罠だった。謎の人物「コバルト」の妨害によって侵入がばれてしまった。イーサンのチームが脱出後、何者かにクレムリンが爆発され、「アメリカの陰謀だ」とロシアは判断する。
アメリカは「ゴースト・プロトコル」を発令。IMFは解散、イーサンは今回の一件の責任を取らされることに。そこで、IMF長官(トム・ウィルキンソン)はイーサンにIMFのバックアップなしで「コバルト」を追うことを提案する。「コバルト」は核で世界を破壊することを企んでいるのだ、止めなければ全人類が危ない。イーサンは限られた物資、メンバーで世界を救わなければならない。

【みどころ①】数多くの「スパイグッズ」

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これまでも「スパイグッズ」を使ってミッションを成功させてきました。本作からはさらに多くの「スパイグッズ」が飛び出します。ロシアの宮殿クレムリンへの侵入で使われたスクリーン、列車に隠されたアジト……。中盤からは限られたものを使って行動するため、「スパイグッズ」の出し惜しみはしません。
重要となるのは、この映画の顔にもなっているイーサンが高層ビルを登るシーン。壁を登るための吸着手袋は、なかなかの曲者です。役に立ったり立たなかったり、その能力が安定しません。その後のミッションでもアクシデントは多発して……。
「スパイグッズ」と言えば、どんな時でもその能力を発揮してスパイをサポートするものですが、本作ではなかなか上手くいきません。それでも、その場にあるものを「スパイグッズ」にしてなんとかしようとするイーサンのアドリブにも注目です。

【みどころ②】内勤だったベンジーのコミカルさ

本作では内勤だったベンジーが現場で活動するようになっています。このベンジーのコミカルさが素敵です!冒頭のイーサンの脱出では、イーサンが予定にない扉を開けろとカメラに向かってボディーランゲージで指示します。しかし、予定と違う危険な行動に対してベンジーは「何してんの!?その扉は開けられないの!」と声も届かないのに叫びます。振り回されてあたふたするベンジー役サイモン・ペッグの演技は必見!
ベンジーは他のスパイとは違い、私たち観客のようなリアクションを取る「ツッコミ」の役割をしています。観客が「嘘でしょ!」と思うタイミングで「嘘だろ!」と言ってくれるのです。緊張したり、調子に乗ったり、失敗したり……喜怒哀楽を隠さないベンジー。これまでのシリーズにはいなかった観客の共感をよぶキャラクターだから、ファンから熱い支持を集めるのかもしれません。

5.『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』(2015年)

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あらすじ

「シンジケート」と呼ばれる謎の組織を追っているイーサン。ロンドンで次の指令を受けるため、IMFロンドン支部に到着したがそこはもう「シンジケート」の手が回っていた。イーサンは「シンジケート」に拉致されてしまったが、謎の女性のおかげで脱出することに成功。
IMFのブラント(ジェレミー・レナー)に連絡をとるが、IMFは解散してしまっていた。身勝手に行動し危険を冒すIMFの活動に疑問を持つCIAによって、IMFは解体されCIAに吸収されてしまったのだ。さらに、CIAのアラン長官(アレック・ボードウィン)は、イーサンこそが「シンジケート」だと決めつけ、イーサンを国際指名手配する。
イーサンは逃亡しながら「シンジケート」を追うことに。そこでイーサンは「シンジケート」は死亡したとされるスパイによって構成された、ならずもの国家(ローグ・ネイション)なのだと突き止める……。


【みどころ①】強大な敵に対する絶望感

これまでもバックアップを失い、裏切り者がいて、限られた物資とメンバーでミッションを行うことが多かったイーサンたち。本作ではCIAからもIMFからも追われながら、「実在しない」と言われてしまった組織の証明し、さらに陰謀を止めなければなりません。今までやってきたミッションの中でも最難関のミッションです。イーサンも「どうしたらいいのか分からない」と言ってしまう一幕も。
そんな強大な敵に対する絶望感と、それでもあきらめないメンバーたちの熱さがたまりません!「イーサンの言うことなら」と信用するベンジーとルーサーとベンジーの熱さもさることながら、「イーサンの言うことも分かるが」と正面からぶつかりにいくブラント(ジェレミー・レナー)も素敵です。

【みどころ②】ベンジーの成長

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本作のみどころの一つは、「ベンジーの成長」です。『ミッション:インポッシブル3』では「内勤じゃなくて現場に出たいな~」とふわふわした雰囲気で言っていて、次作の『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』では現場でひぃひぃ言っていたベンジー。今まではイーサンの予想外の行動に右往左往していることも多かったです。しかし、本作ではそんなベンジーの強い一面が見られます。
嘘発見機に「イーサンは友達じゃない」と嘘をついて、イーサンを守り通しました。そして、イーサンに足手まといだから帰れと言われると「君は、必要だから僕を呼んだんだ。帰らないぞ。エージェントである前に僕は君の友達だ!」と怒鳴ります。怒ったベンジーを見て、思わずイーサンもたじたじとなりました。守られるばかりの愛されキャラベンジーが、友達のために命を張る強い人物に成長しています。その後のミッションでは「不可能だけど、イーサンなら大丈夫でしょ?」と無茶ぶりをします。イーサンのことを信用しているがゆえに、簡単に自分の命をイーサンに預けられるのでしょう。そんな多大な信頼は、飼い主に忠実な子犬のように愛らしく感じます!

6.『ミッション:インポッシブル フォールアウト』(2018年)

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あらすじ

前作の最後に、イーサンは「シンジケート」のボスであるレーン(ショーン・ハリス)を捕らえることに成功した。しかし、ボスがいなくなっても「シンジケート」の残党たちは「アポストル」と名乗り活動を続けている。今回のミッションは、「アポストル(神の使徒)」がプルトニウムを入手する前にそのプルトニウムを回収することだ。だがイーサンたちのチームは、ミッションに失敗。プルトニウムは謎の組織の手に渡ってしまった
その後、ジョン・ラークという人物がホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)からプルトニウムを買う、という情報を入手。前回の失敗もあって、今回のミッションにはCIAのエージェント、ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)が監視役として同行することに。
取引場所であるパーティでラーク(リャン・ヤン)を捕らえ、ラークに成りすまして取引する計画だ。ラークに成りすますことに成功したイーサンだったが、ホワイト・ウィドウがプルトニウムの対価に要求したのは「シンジケート」のボス、レーンの身柄だった。

【みどころ①】こだわりのアクション

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今回注目したいのはウォーカー役ヘンリー・カヴィルのアクション!イーサン役トム・クルーズとの共闘は手に汗握ります。強敵に2人がかりで挑むシーン。技術も経験も豊富なイーサンの戦い方と、あるものは何でも使って力強く戦うウォーカーの戦い方は真逆です。本質的に2人が違うのだ、という印象を受けるでしょう、実はこのシーンは後半にもつながる伏線にもなっています……。
「ミッション:インポッシブル」シリーズではトム・クルーズの体を張ったアクションが魅力です。トム・クルーズはほとんどのシーンでスタントマンは使わず、基本的に自分で演じています。本作でもかなりアクションに熱が入っていることがわかるでしょう。というのも、実は今回トム・クルーズは撮影中に足を骨折しています。ビルからビルへ飛び移って標的を追う場面、ギリギリでビルの淵にぶつかるように掴まりました。なんとか這い上がりますが、足を引きずりながら走っています。本物の事故シーンなのですが、事故に見えないよう演じ切るトム・クルーズのプロ根性がすごいのです!まさに超人、トム・クルーズのアクションが好きなら本作は観逃せません。

【みどころ②】周りの人間たちの成長

終盤はルーサー、ベンジー、前作で共闘したMI6のイルサ(レベッカ・ファーガソン)がそれぞれ自分の役割を持って行動します。全員が手分けをしてバラバラに行動しているのですが、それでも1つの目的に向かって自分のすべきことをしている一体感!まさに「チーム」、これこそが「ミッション:インポッシブル」なのだと感じます。さらに、あのキャラクターもチームの一員となってくれる展開は必見です。

まとめ

「ミッション:インポッシブル」シリーズ6作品をご紹介しました。原作はドラマ『スパイ大作戦』でしたが、本シリーズではIMFを舞台にしたイーサンの物語としてスタートしています。作品を重ねるごとにパワーアップしていくストーリー、アクション、登場人物。毎回、「まさか前回の作品を超えはしないだろう」という観客の予想を裏切ってくれていました!
すでに2021年、2022年に連続で新作が公開されることが予定されています(2021年5月現在)。これからも世界を救うイーサン・ハントから目が離せません!

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