婚活しようと思うまで②

骨にひびが入っていたと思う。ちょっと休んだくらいじゃ全然痛みが引かない。ちょっと無理して走るとまた痛む。

ある動画で心理学者が言っていた。「目に見えるケガはすぐに対処するのに、心の傷は放っておかれることが多い」。本当にケガをして、その通りだと思った。ちょっと無理したらまた痛める。だからしっかり休まなくてはいけない。身体のことならわかる。心について私はそれができていなかった。失恋したと自覚して、その傷を癒そうとしていなかったと思う。

目に見える傷の方(お尻)が癒えてきたころRに会った。マッチングアプリで。遊び半分で使っていたが、Rはどこか心に傷を抱えている感じと、慎重な感じに共感が持てた。

しばらくするうちに、まだ会ってもいないのに、毎晩、毎朝のやりとりが楽しくて、気づいたら世の中が明るく見えるようになっていた。まさにミュージカルの世界のような。太陽がキラキラして踊りだしたくなる感じ。

この話題は本題ではないので、キラキラ期間の出来事は飛ばしてRとの結末に移る。

Rは恋愛詐欺だった。お金はとられていないけど、危なかった。ほとんどだまされていた。

でも、言いたいのはその悔しさではない。私はこのキラキラ期間を思い出し、気づいた。「私はまだ恋愛できる、恋愛したい」と。長い長い不倫関係ですっかり感覚がおかしくなっていたのかもしれない。好きでいることが大切と信じていたけど、好かれること、求められること(実際にはそう感じただけだけど)がこんなに幸せだということを改めて感じた。

あんなに惨めな思い(不倫の方)を二度としたくない。私はまだ人を好きになれる。と思えた恋愛詐欺事件だった。

これが私が婚活しようと思った経緯である。約5年間の出来事だった。

さて、ここからが本題の婚活日誌。ここからは何が起こるか今はわからない。どうなることか…

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