息子から人生について学ぶ。

昨夜、中3の鉄道大好き乗り鉄系息子と
おしゃべりしてた時のことです。


息子は、キラキラした目で、
宿泊込みの一人旅に出るのは
いつから許してもらえる?
夜遅くなっても
怒られないのはいつから?
と自分の行動範囲をさらに
広げられるタイミングについて
私に確認して来たんです。


現在、すでに日帰り厳守のルールの中で、
電車で行けるとこまで行くという
一人旅をかなりの頻度で満喫している息子。

彼は、中学生になり、
1人で交通機関に乗れるようになった途端
私たちと交渉しながら、
少しずつ乗車距離を伸ばし、
いつの間にか
驚くほどの広域圏まで
その行動範囲を広げることに
成功しました。

片道2、3時間は
当たり前、
4、5時間でも
平気で乗っていくので
もはや、親が同行することは
諦めました(無理無理💦)

そして、昨夜のおしゃべりでも
泊まりで行けるようになったら
あの電車に乗りたい、
あの駅に行ってみたいと、
出てくる出てくる。

そして、すべてが
「親に連れていって欲しい」でなく、
「1人で行きたい」なんですよね。
本人は、高校生になったら、
アルバイトして資金を貯めるんだろうな、
なんてうっすら考えてもいるようです。

息子は、ものすごくマイペースで
自己完結の子。
特に好きな鉄道に関しては、
家族や友達と、
その楽しみを共有したいとは微塵も
思っていないようです。

もちろん、
友人と遊ぶことも大好きですが、
鉄道に関しては、
自分の中に確固たるものを
持っていて、
一緒に楽しめる人がいようがいまいが無関係。
少しも揺らがず、
自分のペースで突き進んでいきます。

彼自身、周りの人に言っても
わからないし、
合わせるのに気を遣うのも、
合わせようと頑張られるのも
なんかヤダ。
みたいなことを言っており、
彼の趣味に誰もついていけないことに
マイナス感情も全く抱いていないようです。

そんな息子の行動は
いつも突拍子もなくて
ビックリしますが、
エネルギーに満ちあふれてて
とてもおもしろいのです。

おもしろい人生っていいな。
単純にそう思いました。

そんな息子を見ながら
自分を振り返ってみると、
なんだか、
小さい頃から
ものすごく夢中になれるものもなく、
人の目を気にする性格からか、
思春期あたりからは
したいことをするより、
しなければならないことをする方に
意識が向きがちでした。


なので、中学、高校時代は
友達とテニスを楽しんだりも
したけれど、
基本受験勉強一辺倒で、
日々の楽しみは、
食べ物とその時人気の
テレビ番組くらいだったような。

大学時代も
テニスに打ち込んではいたものの
そんなに上手いわけでもなく、
あとは、飲み会とかドライブとか
テニス仲間と盛り上がることに
なんとなく乗っかる。
そんな日々を過ごしていて、
楽しいは楽しいけれど、
自分から、なにかにどうしようもなく
夢中になるということが
なかった気がします。

社会人になってからは、
しなければならないことで
毎日がすぐに埋めつくされてしまう感覚。
流行りのものに
ふわっと乗ってみるけれど、
そこに没頭しきれるわけでもなく。
だから、時間ができたらできたで、 
ふと虚しくなる。

自分がやりたいことって
なにか自分のキャリアにとって有益に
なるものじゃなきゃならないって
そんな思い込みにも囚われていて、
趣味を作ろうとしても
自分から楽しみたい!
でなく、なにか義務感めいたものを
感じて、夢中になりきれない。
かといって
キャリア形成のための
勉強を何かするのか
といったらそういうわけでもない。

そんなふうに
なにもかも中途半端に過ごす日々の虚しさから、
こんな自分でも受け入れてくれる人と出会って
思い切り愛し愛されて
その人を気にかけることで
心を満たしたい。
そんなふうに
思うようになっていったのかなと
思います。

感情の盛り上がりと利害が一致したのか、
無事結婚でき、子どもにも恵まれました。

なのに、夫の心からの
愛情が感じられなくなってから
また虚しさを抱えるようになってしまった。

それは、私のこういう思考回路が
原因なのかな、なんて気がしてきます。

数年は、
アイドルに夢中になることで
そんな虚しさを感じずに
思い切り楽しく過ごすことも
できていましたが、
それも卒業してしまいました。

そして今またふと、
満たされなさを
感じてしまう時期に
来てるんだなって
そんな気がします。

そんなことを感じること自体
ある意味、幸せなのかもしれません。
日常生活に余裕が生まれたからこそ
感じられる虚しさでもあるのでしょうから。

恋をした時の感情の昂まりや
それに伴うスキンシップやSEXは
幸福感や充足感を
一気に満たしてくれるものです。
だからきっと
中毒性があるのでしょう。
そういう記憶を抱えると
どうしてもまた
それを求めてしまいたくなります。


でも、ないものを求めて
今を虚しく感じてしまうって
自分の人生としておもしろくない。

息子と話してて
ふと、そのことに
気づきました。

これまで積み重ねてきた
自分の思考回路というものがあるので
一朝一夕で切り替えられるものでは
ないとは思いますが、

日々の生活で
おもしろいこと、
楽しいこと、
癒されること。

そういうものに
もう一度ちゃんと目を向けて
丁寧に楽しむ。

そうやって、
恋に頼らず
自分で自分を満たし、
自分で自分の人生を
おもしろくて幸せなものにしてあげる。

それを目指していこうかな、
と思いました。

息子くん、
母はあなたとのおしゃべりから
そんな気づきを得ることが
できましたよ。

ありがとう😌



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