見出し画像

想い出は銀の笛〜第1曲「エメラルドグリーンの風」

脚本を書くにあたって、「想い出は銀の笛」の作曲家三浦真理さんに曲のイメージなどをお聞きしました。この時の三浦さんのお話や、脚本の一部分を残しておきたいと思います。
今回は第1曲「エメラルドグリーンの風」についてです。

私「エメラルドグリーンの風って最初は草原の風かと思っていました。」
三浦真理さん(三浦に略します)「そう思われる方が結構いらっしゃるんですよねー(笑)。海なんですよ。」
私「海というと、どうしても青い海を連想してしまいますよね。エメラルドグリーンというと、深い海?」
三浦「そうなんです。ドビュッシーの鐘のようなイメージに近いと思います。」
私「日本は海は広くて大きいなっていうイメージですが、外国の深い深い海ですね。」
三浦「深い海の底に、いつからそこにあるのか誰も知らない古い鐘があり、その鐘の音が波紋を作り、歴史が現代にも繋がって広がっていくような。」
私「練習番号4から、動きが四分音符、三連符と細かくなっている事で、波が細かく、速くなっていくイメージがありますね。音も段々高くなって、波が近付いてきてそれが空気も震わせて、エメラルドグリーンの風なんですね。」

そんなやりとりを経て出来上がった”おも銀”のエメラルドグリーンの風の脚本の一部公開!

どこまでも透き通ったエメラルドグリーンに輝く海の底。
眠っていた鐘が時の始まりを告げる。

想い出は銀の笛 クラシック・バージョン 第1曲「エメラルドグリーンの風」より

銀の笛を持った妖精がエメラルドグリーンに輝いている海へ降り立ちました。
その海は海の底まで見えるくらい透き通っています。

想い出は銀の笛 スクール・バージョン 第1曲「エメラルドグリーンの風」より

目を閉じて、耳を澄ませてごらん。
ほら、聴こえてくる。

想い出は銀の笛 モダン・バージョン 第1曲「エメラルドグリーンの風」より

脚本は、それぞれの曲だけで完結するようにできています。
今回は3パターンあり、お話付きのコンサートの場に合わせて選んでいただいたり、お客様の想像を膨らませる手助けとしてプログラムノートに掲載いただくなどお使いいただけます。
作曲家三浦真理さん本人のイメージから出来上がった脚本ですので、演奏する際の参考にも!


表紙のデザインも手がけさせていただきました。
全曲のキーワードを凝縮しました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?