わたしの好きな本棚_03

こんにちは。雨がシトシト降っています。

6月最後の日も雨が降っていました。頬を伝う雨が、一瞬、涙が流れている、と思うくらい、静かな雨でした。

今日、本棚から取り出した本は、

出口治明『教養としての「地政学」入門』(日経BP、2021年)

です。本の帯にあるフレーズから出口先生の地政学を通じた歴史感を垣間見ました。地政学というと、「地の利」「地形を活かした政治」というイメージができます。その通りなのですが、この本には歴史上どのような「地形」とともに歴史が紡がれてきたのかが描かれています。

そして史実だけではなく、現在の国同士の関係性も記述されています。中世のころの地政学を利用した「政」は戦争や争いごとに直接つながることが多いというイメージがありますが、現在ではビジネスにつながっている、ことが、本の帯のフレーズからもわかります。

あえて記載しますが、今現在、世界各国が疲弊している、と感じています。マクロ単位では各国が分断され、ミクロ単位では個々人も分断されています。地産地消のように、地の利を活かして各々がアイデアや努力で自らを活かす「自の利」からやり直すことも大切かもしれません。

それは「自助」を意味するのではなく「共助」「公助」にしても、「自の利」を活かすことが「自助」「共助」「公助」につながることだと思っています。また自分の得意分野を探す、得意分野を活かすことが「自の利」を活かすことではないでしょうか。






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