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【資産運用の始め方】貯金と投資の割合はどれくらい?

前回の記事「資産運用はしたほうがいいのか?」では、「物価上昇率を上回る利回りで運用することの大切さ」と、まずは「お試し」で少額投資を始めることを検討してみるという内容を書かせていただきました。

今回は「今ご自身の手元にあるお金をどれくらい投資に回せばいいのか?」について解説していきたいと思います。

どれくらいのお金を投資に回せばいいのか?

利回りの高い商品は元本割れリスクを伴います。
ご自身のお金全てをこのような商品に回してしまうと、急にお金が必要になった際に困ってしまいます。

では、手持ち資金の何割を投資に回せばいいのでしょうか?

それは個人個人によって違ってきます。
その方の年齢、家族構成、ライフステージ、資産状況、価値観、リスク許容度によっても大きく異なってくるからです。

お金をチーム分けしましょう

まずはご自身のお金を4つのチームに分けることから始めてみましょう

4つのチーム名は
①生活資金
②緊急資金
③近々使うことが決まっている資金
④余裕資金
です。

各チームについての分け方について説明していきます。

①生活資金
 日々の暮らしに必要なお金。
 食費、住居費、光熱費、医療費、教育費、保険料、交通費、交際費など
 日常の生活費などに使うためのお金です。

②緊急資金
 病気や怪我の治療費など、急な出費に備えるためのお金です。
 収入や家族構成によっても違ってきますが、大体生活資金3ヶ月〜1年分を考え
 ておきましょう。

③少し先に使う資金
 住宅購入やリフォーム、自動車購入、お子さんの教育費、
 または予定しているイベント費用(例えば結婚資金、海外旅行)など、
 今後10年以内に使う予定のあるお金です。

④余裕資金
 10年以内に使う予定がないお金です。

守るお金 増やすお金

①と②の「生活資金」「緊急資金」はいつでも使えるようにしておく必要があります。
③の「少し先に使う資金」も基本的に減らしてはいけないお金です。
①〜③は「守るお金」になります。元本保証のある商品に預けておくことが必要です。

一方④の「余裕資金」については将来のために「増やすお金」として、投資などに回すことも考えられるお金です。

それぞれのチームに合った運用方法

4つのチーム別にどんな運用方法が合っているのか、考えていきましょう。

①と②の「生活資金」と「緊急資金」は減らすことができない上に、すぐに使えるようにしておく必要があります。
このチームには元本保証され、かつ流動性の高い普通預金や通常貯金が向いています。

③の「少し先に使うお金」は使う時期まで減らさないことを第一に考えなければいけません。
使う時期に満期を合わせ、安全性の高い定期預金、個人向け国債、一時払い終身保険など普通預金より少し高い利回りが得られる金融商品を検討してみるのもよいでしょう。

④の余裕資金は増やすことも考えたいお金です。
投資信託や株式、外貨預金など、ご自身のリスク許容度に合わせた金融商品を利用して投資を検討してみるのもよいでしょう。


「絶対損せず絶対儲かる」はあり得ません

残念ながら「すぐに使えて安全性も収益性も高い金融商品」は存在しません。

「絶対に安全で絶対に儲けられる商品」の話を持ちかけられたら、詐欺を疑いましょう。
「絶対損しないで絶対儲かる」はあり得ないからです。

「守るお金」「増やすお金」それぞれのチームに見合った資産運用を

またお手持ちの資金をチーム分けせずに、金融機関で勧められるまま投資信託や保険にいきなり数百万円投資することもあまりオススメできません

「守るお金」「増やすお金」それぞれに合った金融商品を利用し、手堅く資産運用していくことをオススメいたします。

今日はお金を4つのチームに分けた資産運用についてご説明いたしました。

次回は「余裕資産を投資に利用する場合、どのような商品があるのか」についてお話ししたいと思います。投資には、信用リスク・価格変動リスク・為替変動リスク・カントリーリスクが存在することを認識したうえで、ご自身の責任及び判断に基づき取引を行なってください。このサイトを参考に行った運用などにより、利用者が被ったいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。

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