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1ヶ月のあいだワンオペ育児をした記録

※画像はイメージです

妻が足を骨折して入院になり、10月後半〜今まで2歳半の娘と自分(34歳一般男性)の二人で暮らしている。俗に言う「ワンオペ」。こういう生活になること自体想像してなかったのだけど、実際やってみると色んな大変なことがあった。今これは娘を寝かしつけた深夜に書いているのだけど、夜泣きで次の瞬間起きてくるかもしれない緊張感と戦いつつキーボードを叩いています。(実際これを書いた直後に起きてきたので書くのを中断した)

とにかく思いつくまま書いていこうと思うけど、2歳半ってどんな感じかというと「言葉のコミュニケーションがぎりぎりできる」レベル。ただしイヤイヤ期でもあるので「イヤ!」ってとりあえず言った後に従ったり絶対に従わなかったりする。一人で歩いてくれる時もあるが、抱っこをせがんだりする時もある。12キロ。親の肉体と精神が試される。

1週目_泣いた

家族3人、救急車で病院に行った日。妻の入院手続きを済ませ、何が起きたかわかっていない娘を連れてタクシーで家に帰宅。レンジで温めればいいだけのご飯を娘に与えつつ「ママが帰ってくるまで2人でがんばろうね」と娘に話すと「ママ帰ってきたら『ただいま』って言う〜!」と元気に返してきた。その場で僕はめちゃくちゃ泣いた。しっかりしろ自分。この子を守れるのはいま、お前だけなんだぞ。

最初の1週間は仕事と育児をがむしゃらにやるしかなかった。8時に保育園送り、8時30分〜17時30分まで仕事、そのまま保育園に迎えに行って夕食を作り晩御飯。娘とちょっと遊んで風呂入れて寝かしつけ。これで大体22時になり、疲れ果てて寝落ちすることも多かった。ちょっとした時間を見つけて最低限の家事や買い物もしているので、本当に「自分だけ」になれる時間がない。疲労と不安でずっとメンタルが落ち着かなかった

2週目_何か状況を変えねば

自分は少し料理をしたりする分、娘にインスタントな食事ばかり与えている状況がとても心苦しかった。また自分のリフレッシュできる時間が全くと言っていいほどないのが辛すぎた。そこで上司に相談し、勤務時間を2時間ほど短くできないかかけあってみた。結果としてはスムーズに快諾。業務量も調整してもらえた。これが圧倒的に良かったと思う。余裕のある日はいつも通りの時間で働いたり、深夜帯に子供が寝た後で「残業」をすることもできた。「短くしてもいい」という状況になったこと、何より精神的に追い詰められている辛さを職場に伝えられたことが救いになった

ちなみに娘は相変わらずあっけらかんとしていたし、何なら言葉や行動の発達を見せていた。これまで、ちょっと機嫌を損ねたらママに抱きつきに行っていたのを僕は「どうせ母親の方がいいんでしょ、フン」と斜に構えていたのだけど、この生活が始まってからは父親である自分にしっかり甘えてきていたし「〇〇やって〜」というお願いの表現も具体的になってきた。こういう些細な成長に気付けるのは、ワンオペ生活の利点でもあると思う。

3週目_娘との過ごし方

仕事が落ち着いてきた分、娘と過ごす時間に工夫を始めた。時々フライパンで簡単に焼くだけではあるが夕食を調理したり、娘の食べそうなものを買ってきて晩御飯に出してみたりした。ますます娘の新しい一面を見れる機会が増え、少し楽しくなってきていた。そして幸いにも僕も娘もワンオペ期間で体調を崩さなかったので、健康に過ごせている安心感もあった。

ただイヤイヤ期でとんでもなくゴネたり娘に暴れられるような日、全ての対応を自分一人でやって愚痴を吐く先がないのは辛かった。完全にXをはけぐちにさせてもらいました。フォロワーのみんな、見苦しくてごめんなさいね。

土日は妻の見舞いに行くことが多かった。午前中は近所の公園に連れて行って一緒に遊ぶ、昼は外食、昼過ぎにお見舞い、帰ってきて夕食。あっという間に土日が終わる。もちろん「休み」とは到底言えないスケジュールが続くが、これも娘と二人っきりで過ごせる貴重な期間と思うと乗り越えられた。

4週目_退院の目処がたつ

ここまで来ると慣れてきて、夕飯もなんとなく「冷蔵庫のアレとアレと〜」で考えられるし、保育園に迎えに行った流れでスーパーで好きなものを買って一緒に食べることもある。娘はどうやらスーパーのコロッケが気に入ったらしい。娘のイヤイヤも付き合い方がわかってきた。ただ「慣れてきた」=「大変ではない」ではないし、自分の時間が全然ないのは一緒。

そして今週末、妻が退院する。と言ってもまだ自由に歩けるわけではないので、保育園の送り迎えや買い物や娘と走り回って遊ぶのは自分が継続。もしかしたらあんまり生活が変わらないかもしれないが、娘にとって「パパとママ両方家にいる」は圧倒的な変化だろう。果たしてどんなリアクションをするのか・・・。妻が帰ってきたら、娘が大好きな回転寿司に3人で行くつもりだ。

振り返って

連続ワンオペの大変なポイントは
・土日も含めて休憩の時間が取れない肉体的負担
・子どもを守れるのが自分しかいない精神的負担
・大人と喋る機会がない孤独感
に集約される気がする。全部しんどいし、慣れるものではない。この生活を続けている人はきっと、色んなものを諦めて心にシャッターをかけているのだと思う。母からは「昔はみんなそうだったからね」と言われたが、それは昭和の「父」が全く育児参加してなかったからだろう、と僕は思う。父親の育児参加も当たり前になった今、働きながら父親がワンオペした記録は残す価値があるのでは、と思ってこのnoteを書いている。

とかカッコいいことを書きつつ、実は1週目に↑この記事に出会い、ほぼほぼ生活の参考にさせていただきました。状況が同じすぎて、もはや心の支えにすらしていました。これを読まないと時短を考えなかったし、娘と土日楽しく過ごす方法も分からなかったと思う。そしてこのnoteも書かなかったと思う。本当にありがとうございました。

この期間で僕は娘と距離感がグッと縮まったし、大変すぎるが得るものも十分あったと思う。そういう意味で、妻が家に帰ってくるのはとても嬉しいのだけど、この二人だけの生活が終わる寂しさもちょっとある。微妙な感情。妻を暖かく迎えつつ、成長した娘と一緒に新しく家庭を作っていけたらいいな。

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