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ハプニングが新しい風を運んでくる。

昨日の不思議な買い物。
購買欲ゼロで買った、男性アイドルが表紙の雑誌。それが悪くはない買い物だったっていう話。

購買欲ゼロと言ったけれど、正確に言えば、物としては欲しくなくて“買う行為”はしたかったのだ。
(なんだそりゃ。でしょう。笑)


妹と2人で、美味しくて気の利いたランチに大満足して店を出たあと、本屋に立ち寄った。

平積みの雑誌を眺めながら、どーでもいい会話。男性アイドルが表紙になった雑誌に「この服、もっと違う色のほうがよくない?」なんて軽くディスったりとか。

そして雑誌コーナーを曲がった後、その雑誌が床にパサッとすべり落ちた。ページが開かれて伏せられ、表紙のアイドルはこちらを見ている状態。

わたしは落ちたことに気づき、引き返して雑誌を拾い上げると。。。。ビリーーーーッッッ。

あっ……。雑誌を、靴の先で踏んだ状態で拾い上げてしまったようで、表紙が派手に引き裂かれた。あぁー、やってしまった。。。

静かな本屋に、紙の破けるシュールな音が響き渡り、思わず笑いが込み上げる。

ビリビリの雑誌を手にまっすぐレジへ向かう。破いてしまったことを伝えると、バイト店員さんらしき2人は困った様子で「あ、わかりました。。」と言って雑誌を受け取った。

責任者もいないし、弁償してもらうべきなのか、仕方がないと回収していいのか、決定権がない、どうしよう…と困惑している様子。

「これだと返品もできないね…」と言いながら、2人で目を見合わせて、わたしの出方を待っている。

それで、「支払いますね。」と雑誌を手に入れたのだった。あまりに派手にやったので、ちゃんとごめんなさいの表明をしたほうがスッキリする。まぁ自己満足だ。

ふだん買わない雑誌。
美容院で目の前に置いてあっても、たぶん手にも取らない。

だけど、「買う」という行為によって、小さなコラムや、顔も名前も初めて見るアイドルのインタビュー記事まで読めた。

新鮮で良いじゃないか。

落ちはない、それだけの話。(笑)

ちょっとしたハプニングがきっかけで、興味がなかったことに足を突っこむっていうのも、なんか人間的で好きだな。

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