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インテリ悪口本が面白すぎる件

昨年末に発売された「インテリ悪口本」

この著者の書く文章が面白すぎるので(ブログとかTwitterとか)、本出すなら読みたい!と思って買った。

実際読んでみて、とにかくむっちゃ面白い!この著者の何がすごいかって、

数々の参考文献に由来して生み出したインテリ悪口を、とっても面白おかしくわかりやすく、しかも絶妙に納得にいく表現をしている

そんな感じのノリなので、読みながら私はよく吹き出してしまうし、ツボることもある。よって、タイトルがタイトルなので公の場で読むような勇気は私にはなかった(笑)

しかも、参考文献のひとつの「死刑執行人サンソン――国王ルイ十六世の首を刎ねた男」は、私も読んだことあるのだけど、その視点は思いつかなかった!と目からウロコだった。(思いつかなかった私が超絶のんびり屋で世間知らずなのもあるかもしれないがw)

きっと他の参考文献についても、著者堀元さんの尖った視点で掘り下げられているんだろうなと思うと、ホントすごい。私的は、この本のインテリ悪口そのものよりも、それを生み出されるまでの経緯の描写(参考文献を引用したり、それに対する著者の突っ込みとか感想とか)がとにかくむっちゃくちゃ面白くてこみ上げてくるwww 私は、植物だったらゲノム解析されてそう(本書より引用)な人種のため、時々著者の解釈についていけないこともあったりするが。でも、たいていはわかりやすく書かれているとは思う。

私は一度読んだ本を読み返すことはめったにしないのだが、この本には謎の中毒性があり、「あの描写の由来どんなだったけな~?」と読み返すこと多々あり。

面白い人ってインプット量がハンパない。努力する人が成功するとは限らないが、成功する人は必ず努力していると同じように、

インプットめっちゃすれば面白い人になれるとは限らないが、
面白い人は必ずインプットめっちゃしてる

と改めて感じた。

さて、この本を私は少し前に買ったのだけど、最初はこの本を買ったことを公表するのを少しためらっていた(笑)

それは、私の友人知人には一定数、
「人の悪口を言う人は嫌いだ。」
という人が存在する。私はその考え方に共感できない面はありつつ(共感できるならこの本買わないよね(笑))、その人たち自体は好きで、今後も関係性を続けていきたいと思っている。だからこそ、公表しづらかったw

でも、実際読むにつれて、ためらう必要ない理由に気が付いた。

それは、悪口嫌いな人であろうと、人間なんだから、生きてるうちに必ず何かしら、人に対して「もやっ」とくることは必ずある。ということ。
「私(俺)、生きてて誰に対しても、もやっとしたことなんて一度もないです~」なんて言う聖人は存在するわけないし、そんなこと言ってくる人いても私は信用しないw

この本は、何かしら人に対して「イラッ」とか「もやっ」とくる事象に対して活用できるインテリ悪口があり、そして表現がめっちゃ面白い。

別にそれらのインテリ悪口を活用しなくても、

「イラッ」「もやっ」な気持ちになった時にこの本の面白い表現を思い出せば、楽しい気持ちになれる!

私はそう思った。なので、「イラッ」「もやっ」の事象がある度にこの本を思い出して、きっと私はマスクの下でニヤニヤするかもしれない(笑)

とにかくいろんな人にオススメしたい本です!

この本のインテリ悪口を引用して、まずは自分のことをディスってみようかな。(以下は、本読んだ人じゃないとわからないネタになります(言葉を一部そのまま引用しているだけで、由来などネタバレはふせてます。)←アリストテレスの講義の冒頭みたいなこと言ってみた。)

↓以下の文の太字部分は本書の表現の引用です。

私は、
植物だったらゲノム解析をされてそう
オーストラリアでイノベーション特許がとれそう
・テンパると、パリティピッドが意味をなさない行動をたくさんしてしまう。
・もしかしたら(もしかしなくても)コーカサスバイソンかもしれない。
・時々、アリストテレスの講義の冒頭のような言い方をしてしまう。
シャノンの情報理論的には情報量ゼロな発言が多い。
といった人間だと思う。

そして、若かりし頃の私は上記に加え、
「重さがマイナス」とか言い出しそう
ヴァレンヌ逃亡事件じゃないんだから!と突っ込まれそう。
個体の能力を犠牲にする戦略をとってきた。
鹿鳴館精神
・君主として失格だし、アテナイ市民としても失格
・1年分のシナモンを全部燃やす皇帝
・ナポレオンっぽい

という気質だったのでいろいろカオス。

あと、私には全く当てはまらないが、論理療法で論駁された方がいいと思う人はちょいちょいいるので、どこかのタイミングで活用できたらいいな。
この本よんで、「論駁」って言葉を初めて知り、「ろんばく」と読むらしい。ひとつ賢くなった(かもしれない)。

以上!


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