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映画「パターソン」 詩人兼バス運転手の日常物語

先日、Amazonプライムで「パターソン(Paterson)」という映画を見ました。詩人兼バス運転手の話。動機は、俳優のアダム・ドライバーが出ていたから。でも途中から、主人公が日常を書き落とした詩に魅了されてしまった。日常が、生き生きと言葉の欠片に変換され、詩として丁寧に並べられていく…。先程まで手にして眺めていたマッチ箱や、バスを運転しながら感じていること…。詩ってもっと特別なものだと思っていたけど、日々の空間を体験を、あんなに素敵な言葉に変換できたら楽しいだろうなって思ってしまった。そして絵を描いたり、写真にしたり、小説にしたり、生産活動のヒントってああやって見つけていけばいいのかも?と参考になりました。

This Is Just To Say

作中にも出てきた、お気に入りの詩を紹介。

This Is Just To Say
          William Carlos Williams

I have eaten
the plums
that were in
the icebox

and which
you were probably
saving
for breakfast

Forgive me
they were delicious
so sweet
and so cold

出演者 永瀬正敏さんのインタビュー

作中に出てきた「パターソン」というW. C. Williamsの本、「読みたい!」と思ったのですが、どうやら小道具として作られたもののよう。インタビュー中にエピソードとして紹介されていました。あまりに読みたくて買いたくて、Amazonを探したりもしたので、小道具と分かって納得できてよかったです。


アメリカ名詩選より引用

上にも作中にも出てきた「This Is Just To Say」は下記の本から引用しました。対訳があるので理解しやすいです。




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