今治という地と、正岡タオルというタオルメーカー
今治という街
「今治」は「いまばり」と読みます。いまだに「いまじ」といわれるとガクッときます。
主な産業は「今治タオル」で有名なタオル、そして海事産業(海運業・造船業・舶用工業)ですね。またシップファイナンスを手掛ける損保会社や銀行の支店も多数あって、人口16万人と小規模な都市ながら、活気のある街だと感じられます。
ただ自分の中で全国津々浦々に存在すると思っていた飲食チェーン店がないことが結構あるのですよ。
バーガーキング、サイゼリア、ドトール、いきなりステーキ、バーミヤン、富士そば、小諸そば、鳥貴族、磯丸水産、塚田農場、プロント、タリーズコーヒー、つばめグリル、餃子の王将、天や、キリンシティ、Hub、リンガーハット・・・・。
ちょっと寂しかったりします。
家から会社までは徒歩1分30秒。
そして海まで徒歩10分。
瀬戸内の海がすぐそこにあり、仕事終わりにぼーーっと過ごすのが日課になりつつあります。
「正岡タオル」というタオルメーカー
在籍している「正岡タオル」という会社。創業は大正10年なので、まもなく100周年を迎えようとしています。
どんな会社かというと・・・、あくまで客観的にみた正岡タオルについて書きます。
とにかく「まじめ」です。
「まじめなものづくり」がぴったりのキーワード。
タオル製造には、原料となる糸、織りの技術、洗い加工と大きく三段階の工程があります。どこをとっても一切手抜きのない、それだけ手間と時間がかかるものづくりを当たり前に行っています。
企業HPにも記載されています。
例えば糸。
織り糸をよった状態でガスの火にくぐらせ、毛羽を焼き取ってしまう「ガス焼き」の手法を採用。敏感肌の人は、タオルから落ちるごく小さな繊維にすら敏感に反応してしまうもの。毛羽落ちを最小限にすることで、洗濯を繰り返してもゴワゴワになりにくく、心地よい使用感が長く続きます。
価格だけを優先した、イマイチな糸を使用してしまうと、糸が切れやすいため糊を大量に使用することとなり、糊を除去するため執拗な洗浄や強めの薬品が必要となり、吸水性が悪く、毛羽落ちしやすい、安全性に疑問なタオルが出来上がってしまいます。
正岡タオルでは「まじめなものづくり」という姿勢なので、上質かつ安定供給可能な糸を使用していますし、そんなところで手を抜いたりはしません。
品質をきちんと担保したタオルを作っている企業です。
※「織り」「洗い」については、とっても長くなるので別記事で書きます。
そんなまじめさで作り上げたタオルはきちんと評価されて、ラグジュアリーホテルやリゾート地の高級ホテルのタオルとして採用されています。
正岡タオルは今治市内に工場が三ヶ所あるのですが、自分がいるのは最終検品をして出荷する工場の中の事務所です。
ときどき出荷風景を眺めているのですが、行き先を見ると高級ホテルの名前が次々とあらわれてきます。
四国の、しかもこんな田舎(失礼)の工場から、あのラグジュアリーなホテルに向けて出荷されていくのは(もちろん聞いてはいたのですが)、初めはかなり驚きました。
まとめ
今治の地でタオル作りに適した環境もあり、脈々と受け継がれてきたタオル製造技術とスピリッツを愚直なまでにまじめに、一切手を抜かずに、そしてさらに進化させて作り続けている、そんな会社が正岡タオルです。
こんなまじめな会社に、自分のような浮かれた人間がいていいの?
とは薄々感じながらも、正岡タオルの一員として精一杯力を発揮したいと考えています。
またSDGsとか労働環境とか、そのあたりについては別の機会に書いていきます。
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございます。 公開メモみたいなものですが、何かの参考になりましたら幸いです。