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【カテーテルアブレーション体験記⑦術後の安静】

カテーテルアブレーション手術直後、止血のための4時間の安静時間の様子について、お話しします。

■17:30頃 術後、一度目の様子見

「さといもこさ~ん、経過の観察に来ました」と、看護師さんがやってくる。血圧と酸素濃度の確認、体温の測定。続けて、私の足の表面の様子をじぃーーーっとみている。刺したほうの足の付け根は、何かでぎゅっと縛られているが、苦しさやしんどさは感じなかった。

看「お食事されますか?」
芋「いえ結構です。ちょっとお茶とってもらえますか?」

術後はじめて、ごくり。口の中がふやけた感じがした。たくさん飲んでオシッコ行きたくなったら困るから、このへんで。

看「また30分後に来ますね~」


■18:00頃 二度目の様子見

「さといもこさ~ん、経過の観察に来ました」と、先ほどと同じことの繰り返し。

看「終わりました、今度は1時間後に来ますね~」

眠たいような、疲れたような、ポヤポヤがまだ残っているなぁ・・・けど今寝たら夜寝られへんくなるなぁ・・・パン食べたいなぁ・・・というかんじでウトウト。

しばらくすると、どうやら晩ご飯の時間のようで。同じ病室のおばあちゃんたちの御食事が始まる。何を食べてるんだろうか、いいなぁ。私はうごけないので、匂いだけいただく。


■19:30頃 三度目の様子見

「さといもこさ~ん、経過の観察に来ました」ともう1セット。

看「つぎ21:00に止血できたかの確認が取れたら安静解除にしますので、もうしばらくこのままでいてくださいね。何か必要なことはありますか?」
芋「ひきだしからケータイとってもらえますか?」とリクエスト。

帰宅したオットからLINEが届いていた。「いもこお疲れさま。よう頑張りました」の文字に癒されて、「オットくん、そばにいてくれてありがとう」返事をうつ。暇になってきた。スマホでニュースを見てみたり、本に手を伸ばしてみたり。けど、ぼぉ~っともしているし、点滴もつながっていて身動きとりづらい。


■21:00頃 4時間経過。止血の確認

「さといもこさ~ん、止血の確認に来ました」と。待ちに待った止血確認。

看「今から止血が出来ているかの確認をします。まず寝転んだまま膝を立ててもらって、その後ベッドに腰かけます。さらに足踏みを2・3回してもらって血が出なかったら安静解除です。足を動したときに、縫ったところにたまっていた血が漏れることがありますが、心配しないでくださいね」

布団をべらっとめくられて、足に巻かれていたバンドを外される。ふわ~っと解放されて、とても締め付けられていたことに気づく。例のマエバリもはがされながら、

看「あ、縫っていないんだ」

なるほど、看護師のあなたにはちょっと前までつき刺さっていた傷口が見えているのネ・・・私はよう見ませんわ(怖)

パンツはまだ履いてません。刺した傷口への看護師の真剣な視線を感じつつ、おそるおそる膝を曲げる。久しぶりに曲げる膝、じんわりあたたかく感じる。

看「大丈夫ですね、そしたら次はベッド腰かけてください」

体を起こしたときに、ピリッと右太もも付け根あたりに痛みを感じる。そろりそろりと、ベッドに腰かける。

看「あ、ちょっと血が出ましたね。そのまま、靴を履いて、足踏みしてもらえますか、ゆっくり立ってくださいね」

ぼさぼさの頭と、ポヤポヤのわたし、下半身丸出しで、靴を履いて1,2,3。・・・いったい、何をやらされているんだ。

看「では横になってください。血が出ちゃったんで、止血しますね~」とぐいーっと体重をかけられる。おぉ痛い。ケド仕方ない、止めてくれ。ぐぅーーーっと、2分ほど続く。

看「消毒をして、絆創膏を貼っておきますね。ちょっとしみますよ~。点滴は外しますね。針は明日の朝にぬきますからね~」「安静は、もうしばらく延長します。トイレに行きたくなったら教えて下さい」
再びバンドで固定されて、じっとする。


■23:00頃 再度、止血の確認

「さといもこさ~ん、止血の確認です。」もう半分寝かけていた。

止血バンドが外され、またすべてがあらわになった状態で、膝を曲げ、ベッドに腰かけ、足踏み1、2、3。

看「今度は大丈夫ですね。さといもこさん、トイレにも行きますか?」
尿意はないが、一人ではトイレに行けなさそうなので付き添いをお願いする。そのままトイレに行こうとしてしまったが「まず、パンツ履きましょうか(慌)はいどうぞ」ジップロックから、小さくたたまれた私の猫柄のパンツを手渡される。危ないところだった。

そろりそろり、久々に歩いた感じだ、広いトイレに看護師さんも一緒に入ってきてくれて、「終わったらおしえてくださいねー」すとんと座って、致す。そして手を洗う、水がとても気持ちいい。
「血は出てませんでしたか?」と看護師さん。絆創膏貼っていても怖くてよう見なかったが、おそるおそるパンツをめくると、真っ白な状態。「血は出てませんね、これで安心ですね。動いてもらって大丈夫なので、ゆっくり休んでください」

無事に安静解除。持参したパンとおにぎりを食べようかと思っていたけど、もうそんな気分ではないので、お茶だけもう一度のんで、横になりました。やれやれ。おやすみなさい。


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