【社福日記】独立までの道のり vol.3 基礎研修Ⅰ修了
「とりあえずひとつ終わった」
昨年6月末からドタバタと社会福祉士会へ入会し、すぐに申し込んだ「基礎研修Ⅰ」を修了した。
講義は9月と2月の2回だけだったが、事前課題の提出や動画視聴など、盛りだくさんの研修だった。
基礎研修Ⅱ、基礎研修Ⅲ、成年後見人養成研修……と、まだまだ先は長いが、「とりあえずひとつ終わった」というのが今の正直な気持ちである。
今回は研修の内容と自分自身の感想を記録として残しておきたい。
研修内容
研修内容は、1日目と2日目の研修と、それぞれに事前課題があった。順を追って記載する。
1日目事前課題
1日目の事前課題は、レポートが2つあった。
1つ目は「社会福祉士の役割を考える」課題で、社会福祉士会の「生涯研修手帳」を読み、生涯研修制度を通じて、自分自身がどのように研鑽を進めるか、1,200字でまとめる内容。
2つ目は「社会福祉士としての専門性について考える」課題で、社会福祉士の倫理綱領・行動規範を読んで自分が大切にしたい専門性について800字でまとめるものであった。
正直なところ、社会福祉士になって約9年たつが、倫理綱領や行動規範を見たのは試験勉強以来…
チャットGPTが話題になっていて誘惑にかられたが、うまく使いこなす自信もなく、自力でどうにかこうにか提出した。
1日目講義
午前中はオンラインでの講義で午後は交流会という内容。
講義は社会福祉士会のあゆみや活動紹介、社会福祉士の倫理綱領や行動規範をもとに、自分が社会福祉士として大切にしていることを考える時間だったと思う。(時間がたって忘れてしまった…)
交流会では、自己紹介や自身の本業について、その他ざっくばらんに話す会になった。リラックスして楽しい時間を過ごせたが、オフラインでやった方が交流は深まると思うので、感染状況も見ながらオフラインでの交流会の機会も作って欲しいと感じている。
2日目事前課題
2日目の事前課題は動画視聴とレポートが6つともりだくさんだった。
まず動画視聴は以下の通り。
生涯研修制度独自科目「社会福祉士会のあゆみ」(約 60 分)
生涯研修制度独自科目「日本社会福祉士会の組織」(約 30 分)
生涯研修制度独自科目「生涯研修制度」(約 90 分)
ソーシャルワーク理論系科目Ⅰ「社会福祉士に共通する専門性の理解」(90 分)
権利擁護・法学系科目Ⅰ「倫理綱領・行動規範の理解」(90 分)
時々確認テストがあるので油断大敵!ひとつの動画がいくつかのチャプターに分かれているため、毎日少しずつ視聴した。
レポートについては6つ作成しなければならない(泣)
1.「社会福祉士に共通する専門性の理解」(1200字程度)
テキストの指定箇所を読んだ上で、社会福祉士に共通する専門性が必要なのか、自分の実践を振り返りながら述べる
2.「所属組織のソーシャルワーク実践について学ぶ」(1200字程度)
自分の職場の先輩社会福祉士に話を聞き、社会福祉士としての役割をと現状の課題について考察する
3.「所属組織以外のソーシャルワーク実践について学ぶ」(1200字程度)
他の事業所や他領域で活動している社会福祉士に話を聞き、その社会福祉士が抱えている現状や課題について考察する
4.「倫理綱領・行動規範の理解」(1200字程度)
自分自身の実践を振り返り、社会福祉士の行動規範と照らし合わせてまとめる
3と4は2つずつ作成する必要があるため、計6つのレポートである。
所属組織以外の社会福祉士の話を聞く課題については、それぞれ元同僚に協力してもらった。一人は行政の職員として働いている社会福祉士で、もう一人は独立して居宅のケアマネ事業所を開設した友人である。
二人とも、それぞれの現場の苦労があり、とても勉強になった。
2日目講義
2日目の講義は午前中のみ。グループワークが中心であっという間に時間が過ぎていった。
主な内容は以下の通り。
事前課題の振り返り
自殺制度の賛否について、賛成反対の両方の立場から意見を述べることで、自分の意見と違う立場に立つ際のジレンマについて学ぶ演習
ひとつの事例に行動規範の内容を照らし合わせながら理解を進める演習
ファシリテーターの方が強制的に(笑)指名していくので、次第に活発な意見交換をする空気になっていった。ファシリテーターの方の折れない心に感心してしまった。
感想
今回の研修を終えて感じたことが3つある。
社会福祉士の実務についてもっと触れてほしかった
オフラインの方がより実りがあるのではないか
レポート作成にライターの経験が役に立った
具体的には以下の通り。
1. 社会福祉士の実務についてもっと触れてほしかった
この研修はあくまで社会福祉士としての基礎を学ぶ研修で、倫理綱領や行動規範について理解することに重点を置いていることは理解している。しかし、受講生の中には将来成年後見人になるために研修を受講している人も少なくない。
ならば、研修内で使う事例を、後見人の業務に関するものにした方が、受講生はより耳を傾けられるのではないかと感じた。
2. オフラインの方がより実りがあるのではないか
今回の研修は全てオンラインでの研修であった。新型コロナウィルスの影響であることは重々理解している。しかし、数年前に研修を修了した先輩社会福祉士から話を聞くと、研修でできたネットワークが独立後の今でも活きているとのことであった。
自分自身も本業で特養の生活相談員をしていて、近隣施設の相談員としょっちゅう情報交換をしているので、将来のことを考えると、今からネットワークを作っておきたいと思う。基礎研修Ⅱ以降はオフラインの講義もありそうなので、そこで他の受講生と交流を図っていきたい。
3. レポート作成にライターの経験が役に立った
1日目と2日目の事前課題として800字〜1,200字のレポートが計8つあり、合計すると約1万字の課題であったが、副業でライターをしていることがとても役に立った。
以前の自分なら1,200字と聞いただけで「むり〜」と拒絶反応が起き、書き始める前から挫折していた。
しかし、普段から3,000文字や5,000文字の記事を書いていることもあり、文字数に抵抗がなく、順を追って課題に取り組めた。
問題を読む
関連する内容のリサーチをする
構成を考える
見出しごとに小分けして作成する
普段の記事作成と同じようにでき、「ライターやっててよかった!!」と心から思えた(笑)
まとめ
基礎研修Ⅰを無事に修了したものの、まだまだ独立への道は長い…長すぎる
基礎研修Ⅱの募集は4月に入ってからとのこと。
基礎研修Ⅱは、今年度と同じカリキュラムなら8日間の講義がある。課題もさらに増えるだろう。
モチベーションを保てるかどうか不安だったので、ケアマネジャーとして独立した友人の事務所を訪ねてきた。事務所の物件の選び方や備品の入手方法、独立した時の裏話しなど、業務に全然関係ないことを教えてもらって、ほんのちょっとだけ楽しみをもてるようになった ^ ^