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そろそろ逆立ちして寝ないといけない気がしてきた話

先日、2D対戦型格闘ゲーム「UNDER NIGHT INーBIRTH(以下UNI)」の大会や、対戦会を主催する人達を集めたチームマヨナカさん主催の座談会が開かれていた。私自身、一人の視聴者としてこの座談会を観客席から観ていたのだが、色々な想いや考えがあり、成程それぞれの創意工夫が一つの結晶となり昇華して形となったものが世に出てきているんだな……と。大変勉強になったと思うのと同時に、自分には遠く及ばないなとも思った。なんだか普段「大会の主催やったりしてて…」なんて軽々しく口に出来ない気さえした。

そんな訳で、議論の中で私達の主催する大会の話題が上がっていた際には嬉しい反面おこがましさも感じていた。果たしてあの場にいた名手達の話題に上がっても良かった物なのか……

UNIに限らず、大会や対戦会の主催者というものはどれも初めは勇気がいるものだし、それを続けていくとなると更に気力も技術も求められていく。あの場にいた主催者達や、その他の多くの企画者達もそうした壁と戦いながら多くのプレイヤー達に新たな環境を提供し続けている。自分もそうした場に足を突っ込んだ者の一人ではあるが、まだまだ道半ば。今後も寝る時に足を向ける方向に気をつける必要があるだろう。しかし、確かに多くの主催者達には遠く及ばないが、かといって全力で追いつけるよう精進します!というつもりもない。この際割り切って自分のペースを維持して行こうと思う。自信を持って「自分の大会はこう!」と言える物が出来るようになるまで、気楽にやっていくつもりだ。

一体何年かかるんだ……生きてる内に出来るのか……?



さて。話は変わるが、成長話で言えばもう一つ話したい事がある。身内の話だ。

早すぎる。幾ら何でも。順応が早いのか理解が早いのか成長が早いのか。いずれかに留まらず全てなのか。何にせよ早すぎる。メルブラもそうだったが私が格ゲーを進めるとやる気のあるメンツはちょっとトレモしたりプレマしたり動画見たりとかしてすぐ強くなる。流石に私が数年かけて出来るようになった立ち回りを数日ないし数週間で覚えられると心が折れる。そのクセ謙虚だったりすると怒る気も失せるしストイック過ぎる事もあって感情ぐちゃぐちゃになる。思いの丈は取り敢えずここまで。

MELTY BLOOD:TYPE LUMINA(以下MBTL)という作品は、過去作に比べシステムが一新されていたり新キャラが増えていたりとで確かにMELTY BLOODシリーズではあるものの別ゲーと言っても過言ではない。しかし、過去の経験が全く活きないという訳でもないので、当然格ゲーおじさん達の手にかかればあっという間に上位層は定位置を得る。ともすれば、自分も人並みには格ゲーを触っているし流石に身内戦位は余裕だろうと高を括っていた。しかし、今はどうだろう。MBTLから格ゲーデビューしたヤツですら私と勝率が同じ位になっている。プレマを回す内、皆が皆何かしら自分の手癖やコマンド入力の甘さに文句を言う。初心者にありがちなシステムやコマンドの複雑さに対する文句は殆ど出てこない。

そこからUNIに移っても、過去に触ってた経験を活かしたり別ゲーの経験を活かしたりするし言わなくても座学するしで「ちょっとメルブラから格ゲー触っただけよな……?」と言ったレベル。向上心が服着て歩いてるのか。言わなくても自然と強行動を擦れるようにもなっているし、本能的に何がどう強いのかも理解出来るようになっていそうだ。これが更に理解を重ねれば、もう手が付けられない化け物になる。恐怖。

とはいえ、それだけ熱心なのは凄いし当然強くもなると思うんだけど、幾ら私が「覚えも理解も要領も悪い」というレッテルを職場で貼られる位のグズだからってあっという間に追い越さん勢いの成長をされると流石に堪える。ギリギリ食らいついてはいるけどそれでもそろそろ越されそうというもどかしさがある。さっさと越して潰してくれ。でなければ成長するな。余りにも怖すぎる。


……本来なら人の成長というのは喜ばしいものだ。しかし、それがそうならないのは私にもちっぽけながらプライドがある事、そして何より競うものでもある事が大きい。手放しに喜ぶことなど出来ない。残念ながらこれはまだ身内の中でも私が多少優位な位置にいるからこうした事が言えるのだ。今後手も足も出なくなれば何も言えなくなる。真面目に戦ってくれる相手がいて嬉しいが、潰されるかもしれない恐怖と隣合わせ。余りにも複雑だ。


私が逆立ちで眠り始める日も、そう遠くない。

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