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なかなか思うように行かないのが農業

こんばんは。日中の暑さと、夜中から朝方の気温差が激しくなってりんごも徐々に色付き初めてきました。園主はここにきて日焼けした顔や腕がさらに日焼けするという、、、絶賛ヒリヒリ中です。

当農園でもりんごの収穫がスタートし忙しい毎日を過ごしています。
日中は収穫作業や管理作業、日が暮れてからは倉庫での荷作り作業。
それが終わってからはメールの返信や受注業務。働き方改革とは真逆の生活。
それでも自分が選んだ職業なので充実した毎日を過ごしています。

早生品種つがる

早生品種の代表格といえば「つがる」が有名ですが、この品種なかなか難しい品種の一つです。収穫直前に落下しやすく、熟度も揃わない、色つきにくい、、、。
収穫後は日持ちもしにくい品種で、柔らかくなりやすいという欠点も。
今年に関しては猛暑日で一度りんごが日焼けし、着色管理期間にまた30度を超えてまた日焼け、、、。日焼けしたりんごは果皮が茶色くなり酷いものは木になったまま腐敗していきます。就農してから過去最高に日焼け果が多く1割強の日焼け果でした。その果実は市場価格の約10分の1程度の価格で取引されますが先が思いやられるスタートとなりました。

思い通りに行ったことがない

今回の日焼けの件で、今までをザッと思い返してみると今まで一度も満足のいくような年だったことは無いことに気づきました。
春には霜で花が落ち、夏には旱魃、秋には台風、冬には豪雪、、、。
なかなか思うように行かないから面白いのも農業。
特にりんごを含め、果樹栽培は一年に一度しか栽培できないので、技術のアップデートは欠かせないし一年でも惰性で栽培すると翌年からの栽培にも影響がでる。
満足できないからこそ、来年こそはというモチベーションにも繋がってる気がする。

出来ることは最大限に

たくさんのお客さんが当農園のりんごを心待ちにしてくれています。豪雨だった今年はたくさんのお客さんからご心配のメールをいただき、改めてたくさんの方に支えられているんだなと思ったものです。その方達の気持ちにも応えるために、色んな災害があるたびに出来ることはやってきたつもりだし、これからもそうするつもりです。

9月も半ば、いよいよ本格的にりんごシーズンが始まります。
実ったりんご一個一個を大切に、最後の一個収穫するまで出来ることは最大限に頑張ろうと思います。

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