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【梅仕事豆知識1】瓶詰めについて

梅干、梅酒、梅シロップ、梅ジャム・・・・。
梅仕事にも色々な種類がありますね。

シロップやジャムを作る時に気になっていたのは瓶詰めのやり方。
熱湯消毒して、詰めて、逆さにして、とか見聞きしたものをなんとなくやっておりましたが改めて調べてみました。今回はそのまとめです。

瓶詰めの目的:「脱気(だっき)」とは

ジャムやシロップを瓶詰めする行為の目的は長期保存のためです。その長期保存に必要なことが、瓶の中の空気を追い出し内圧を下げること。これを「脱気(だっき)」と呼びます。

脱気のプロセス

1.瓶の中の空寸(空気部分)の空気を加温して内圧を上げる

2.上がった内圧を逃して密封する

3.冷却に従い内圧が下がり、脱気が完了

脱気の手順

1,「温めた瓶」に「加熱したジャム等の充填物」を
  瓶の満量容量に対し90%程度詰める。
2,充填後、きっちりと密封(力いっぱい占める必要はなし)。
  1分程度置くと瓶内の空寸の空気層が熱せられて膨張、内圧が上がる。
3,上がった内圧を逃がすため一瞬キャップを緩める。徐々に蓋を緩めると  
  「シュッ」という音がする(聞こえにくい場合あり)
  内圧が逃げたら、すぐにキャップを本締め(キュッと締める)をする。
4,熱が取れるまで置いておく(天地返しはしない)

オススメ参考HP

記事を書くにあたっては色々な記事を読んだのですが、
主に下記のHPを参照させていただいたきました。

脱気についてとてもわかりやすく解説されていました。
瓶詰め難民の方いらしたら、一読されることをオススメ致します。

終わりに

上記HPにおいて、私的に一番目からウロコだったのが
「瓶の反転はデメリットのほうが多いため勧められない」
という解説でした。

目的は「脱気」内圧を下げ、空気を抜くこと。
そのためにどうしたらいいのかを考える。

伝わり聞いてきたことも、そのまま受け取るのではなく、
今一度、自分で再考することが必要なのだなと思いました。

「どうしてそうやるの?」そう聞かれた時に、
「そういうものだから」ではなく自分なりの言葉で説明できること。
これがその知識が自分の血肉になっているか否かを判断する基準になるのだと思います。

これは梅仕事、そして日常生活全てに通じることですね。


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