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『おそ松さん』最終回に寄せて~六つ子と子育てを乗り切った(概念)~

もうすぐ『おそ松さん』3期の最終回である。(3月28日)
現在リアタイで見れておらず、録画が溜まっている状態なので
最終回を見るのはもう少し先になりそうだが、これまでの
おそ松さんへの感謝を残しておきたいと思う。

第1期と第1子

おそ松さんを知ったのはオタク友達に勧められた時だったが、
その際は「6人全然区別つかん…」という程度の感想しかなかった。
しかしその後、あまりオタク趣味とは縁のない妹がドハマりしたと聞き、
少し興味を持ったところで第1子の出産。
産休・育休で時間があるので見てみるか~というのがきっかけだった。
2016年6月。第1期は終わったものの、まだ熱は冷めやらず…という
ところだったので、ちょうどCSで一挙放送をやっていたのも
運がよかった。

そのころは、初めての出産・子育てで、例に漏れず戸惑いや
疲労で鬱々としていた。当時は夫の帰りも遅かったので、
物言わぬ(が、めちゃくちゃ泣く)子どもと長時間2人きり。
特に新生児期は気が滅入ることが多かった。

アニメを見たくとも、子どもが生まれてからというもの
産後ブルーも手伝って子どもが不幸な境遇のアニメや漫画に
手を出せなくなってしまい(親が早々に死んでたりとか
すると、子を残す親にまず感情移入して進まない)、
おそ松さんはそういう意味でもとっつきやすかった。
何も考えずに楽しめるものが見たかった。

結果、ドハマりした。

しょうもなうギャグ、クズとしか言いようのない主人公たち、
それ以外にも人格的に良い大人とはとても言えない登場人物たち…
それでも「これでいいのだ!」と自信を持って言い切れる、
好きなように、自由に生きている。

初めて『親』という立場になって、『しっかり子育てしないと』とか
『親として恥ずかしくないように』とかのプレッシャーを勝手に受けて、
なんとなく『立派な大人』にならないと!と思っていた私に
それはとてもまぶしく見えた。

ちょういちょい良い話も入れてくるのが私にはまた良くて、
エスパーニャンコ回により推しは一松となった。
そしてその日からpixiv巡回も始まった。

長女が生まれて初めて、しかも何回も聴いたのはきっと
『はなまるぴっぴはよいこだけ』な気がする。
何だったら歌いながらあやしてた。
魂に刻まれているのか、2021年現在4歳の長女は、
おそ松兄さん3期をとても楽しみに見ている。

第2期と第2子

その後、長女が0歳の4月に仕事に復帰したため、
生活が完全にアニメどころではなくなってしまった。
ただでさえ慣れない子育てとの両立、さらに
行きたくなかった部署へ配属されたのもあってかなり
精神的にもつらかったし、怒りのあまり転職活動もした
(いずれこの詳細も書いておきたいと思う)。
アニメが好きな時間にみられなかったので、辛いときは
pixivの二次創作を見て精神を安定させていた。

そんな中、第2子の妊娠・出産。
2回目だから大丈夫とタカをくくっていたが、やっぱり余裕の
ハッピーライフとはいかず、泣き止まない子どもにイライラして
新築の家の収納の扉を破壊したりしてしまった。

とはいえまたしても産休育休期間におそ松さんを
堪能する機会に恵まれた。
何だか気持ちも軽くなるし、そこはかとなく家族の
絆というか大切さというか、いるに越したことはないよね
みたいな学びがなくもないかもしれない。
2期最終回のバトルシーン(?)はコマ送りして見た。
数字松の表情がすごくよかったんだ。感動した。

次女が生まれて初めて、しかも何回も聴いたのはきっと
『君氏危うくも近うよれ』な気がする。
魂に刻まれているのか、2021年現在2歳の次女も、
おそ松兄さん3期をとても楽しみに見ている。

前回の学びもあり、おそ松さん以外のアニメも色々見た。
産後のブルーな気持ちを癒すのはアニメ。しかも軽めのやつ。
けものフレンズ(1期)でも泣けてしまう精神状態なので間違いない。
なお夫は産後でもないのにけもフレで泣くし、すみっコぐらしでも泣く。

第3期と第3子

2度あることは3度ある。現在第3子を妊娠中である。
日中は子どもにテレビを占領されているし、毎晩寝かしつけとともに
寝落ちしているため、アニメの録画はたまる一方である。
でも子どもが何故かおそ松さんを気に入っているため、気が向いた時は
おそ松さんをリクエストしてくれる。
(ちなみに子どもは主にEテレやニチアサを所望するが、夫婦そろって
Eテレ・ニチアサオタと化したためそれはそれで満足している。
むしろ子どもが卒業したら自分たちだけで見てる気がする)

録画はばっちりしているので、きっと第3子の魂にも
『nice to NEET you!』が刻まれることだろう。
第5話で六つ子が「ガキっていいよな~」と言ってくれて
何だかとても嬉しかった。
大丈夫、子守り(概念)してもらってます!

産後はアニメを見よう

何回目だろうと産後は否応なく気持ちは沈むし、イライラする。
そんな時救ってくれるのは間違いなくアニメ。
(漫画でもいいけど、子ども抱っこしたり揺らしたりしながら
読めないのでアニメの方が良い気がする。)
できればギャグアニメとかほっこり系とかをおススメする。
平素では感じなかった感情が芽生えるかもしれない。

少なくとも、最初に見た時とおそ松さんの印象は全然違った。
落ち込んだ時、六つ子が手を引いてくれた幻覚が見えた。
おかげ(かどうかは分からないけど)、1人目でめげずに
3人もの子どもに恵まれた。
この子達をニートには正直したくないけど、好きな道を
「これでいいのだ!」と進んでいける子になってほしい。

おそ松さんありがとう。

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