スキー場シーズン券の成功の背後にある経済学
リフト券が年々高額になりつつあるアメリカのスキー場において好循環が生まれている理由をまとめてみました。
日本でもリフト券が高くなりつれ、徐々にシーズン券や広域で使えるパスが話題になってきています。ここ数年でシーズンパス戦国時代になる可能性も大いにあると思います。今までは早割などを活用していたが、シーズン券の購入を視野にいれようと思った人も多いはずです。
なぜシーズン券の購入を検討するのか?
それは当然に損得勘定で考えてシーズン券のほうがお得になるから以外の理由はありません。
その心理を逆手にとったのがアメリカのスキー場だという意見があります。 昨年話題となった海外の記事に「シーズン券の成功の背後にある経済学」という記事になります。
アメリカ最大手のスキー場運営会社「Vail Resorts」は42個所のスキー場で使えるシーズン券を販売しています。
シーズン券は1,000ドル、同社の系列スキー場の1日券の通常価格は毎年上がっており200ドル(3万円)を超えています。単純計算でシーズン券は1日券の4-5日分相当でしかありません。
1日券の通常価格は200ドルを超えなので、たった4-5日滑るだけでユーザーは損益分岐を超え感覚的には「お金に見合った価値」を得ることとなります。そしてこのシーズン券を4月から販売(or更新)します。
つまり、まだ4月で来シーズンのことなど計画できている人などほとんどいない状況にも関わらず、「4-5日滑るだけで元がとれる価格」でシーズン券を販売する形となります。来シーズンの計画は不明だけど4-5日で元が取れるし買うしかないかとなってしまうわけです。
これによりスキー場側はどんなメリットがあるかと言うと、
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