漫才にはフリが必要…フリって何?
構成作家・放送作家・漫才作家の里村です。
今回から漫才の作り方を、誰でも分かるレベルで書いていこうと思います。もちろん、すでに漫才を作っている人にもタメになるかと思います。
ウケる漫才とは
まず、漫才を書く前に言っておきたいのですが、たぶん漫才っぽいものを書こうとすると大体誰でも書くことが出来ます。なぜなら、普段皆さんが使ってる日本語で書くものだからです。音楽で言うところの、作曲は出来ないけど作詞なら出来る的なことです。しかし、作詞っぽいものは出来ますが、それがいいものかどうかは別の問題です。漫才でいうと「ウケる」という結果が出て、はじめて漫才と言えるかと思います。
では、この漫才っぽいものがウケる漫才と何が違うかというと、まず最初に「ただ変なことを言って、それを訂正してるだけ」というのが共通点として挙げられます。つまり、一般的にボケというものが「変なことを言う」ことであり、ツッコミというものが「それを訂正する」ことと認識されているからだと思います。これに関しては、この後の話を理解してもらった上で次回以降に書いていきます。そしてここからが今回の本題ですが、もう一つ違うのは「ウケる漫才は『フリ』がしっかりしている」ということです。
フリって何?
日常生活でよく聞くのは、ダチョウ倶楽部さんが熱湯風呂で「押すなよ押すなよ」とフリを言って押される、というものでしょうか。これは「フリと逆のことをする」というボケです。これは1つのパターンで、他にもいくつかフリのパターンはあります。
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