小さなお店だってブランディングしたい【1】 / これからの時代の商売のあり方を考える


はじめまして。
佐藤澄直(さとうすなお)です。

この記事では
デザインに関するあれこれを
コラムや短編集のように綴っていきます。

デザインやブランディングについて自分で調べたり学んだりしたことをまとめる目的でしたが
もし下記のような悩みを抱えている方のお役に立てれば嬉しいです。

・デザインを依頼したいと思ってるけど、どういう基準で頼めばいいか分からない
・フリーランスのデザイナーやクリエイターで働き方を模索している。
・そもそもデザインってどんなことをするか分からない

いくつかの連載に分けて
これらの悩みを解決したいと思います。

デザインの価値が高まり、
世界がもっと良くなりますように。

小さなお店にこそブランディング

いきなりですが
「小さなお店」ってご存じですか?

初めて聞いた方がほとんどだと思います。

それもその筈。
「小さなお店」は私が便宜上、
商売のカテゴリーとして定義した言葉です。

「小さなお店」ってなに?

「小さなお店」とは
ハンドメイドショップや個人経営のカフェ、
イラストレーターなどのクリエイター、リトルプレスやZINE…

自分の作品を販売している人や小規模の組織のことです。

この記事を読んでくださっている人の中にも
上に挙げたようなお店を利用したことがある人がいると思います。

ここ(note)ではそんなお店達を

「小さなお店」

と呼ぶことにします。

「小さなお店」は少人数の組織で
個性を大切にした商売をしています。

商売であるからには
消費者にお店や商品のファンになってもらい利益を得ることは大事です。

もちろん、趣味だからという理由で
利益を目的としない場合もあると思います。

しかし今回は
お店を続けていくために利益は必要」という考えを
前提として進めていきます。


「小さなお店」が増える時代

今はITの進化により、
簡単にネットショップをオープン出来たり
SNSで個人が多くの人を集客することが出来たり…

お店を開く敷居がとても低くなりました。

そう。

今の時代は誰もが、
「小さなお店」の店主になることが出来るのです。

これは良い世の中の流れだと思います。
色んな個性を持ったお店が現れることで
人々が自分のライフスタイルや気持ちにしっくりと合ったものを選択できるからです。
納得のいく好きなものとの出会いは、暮らしを充実させます。


そして
もしあなたが「小さなお店」を持った店主なら
こんなことを考えるでしょう。

_________________

  • 自分のこだわりや好きを追求して、お店を唯一無二の存在にしたい。

  • 良いと思ったものを他の人にも知ってもらいたい、伝えたい

  • お客さんにお店や商品のファンになってほしい。

___________________


実はこれらは…

ブランディングそのものなのです。

「そもそもブランディングってなによ」という人のために
ざっくりと解説していきますね。


ブランディングってなに?

ブランディングとは簡単に言うと、

自分の(お店の)良さを見つけ育て、
相手(消費者)に正しく伝わるようにして
ファンになってもらう
ことです。

「良いものを作る」+「正しく伝える」
→「ファンになる」

このように図にすると分かりやすいと思います。

まず「良いものを作る」フェーズ。

ブランディングでは
良さを引き出し正しく伝えることが重要。
実際より良く見せて伝えるのではなく
本当に良い想いや商品がまず根本にある必要があります。

例えば、
広告は素敵だけど中身の伴わない商品。

消費者からしたら、
「美味しそうだと思って買ったのに、実際に食べてみたら期待外れだった」
という結果になります。

これでは一度だけ買ってもらえるだけで、
ブランディングとしては失敗です。

ブランディングの目的は、
消費者にまた買いたい、他の人にもオススメしたいと思ってもらい、ファンになってもらうこと。

だから
商品やサービスが「良い」というのはとても大事です。

ブランディングをする場合、
たくさんの話し合いやアイディア出しを行い
根幹の部分をじっくりと決めていきます。
お店のコンセプトやビジョン、実際の商品やサービスなどですね。

そして次に「正しく伝える」フェーズに。

このフェーズこそが
デザイナーと力を合わせて行う必要があるのです。

小さなお店とデザイナーが協力する時ですね。

「良いものを作る」と「正しく伝える」
両者は車輪の2軸のようになっていて、
どちらかが欠けても成立しません。

小さなお店とデザイナーと力を合わせれば
ブランディングはもっと良くなると思っています。

次回 : ブランディングにおけるデザイナーの役割

次回はデザインについて深掘りしてきます。

・そもそもデザインって何をするの?
・ブランディンにおけるデザイナーの役割
・「小さなお店」にとって必要なデザイナーの特徴

上記についてお話します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



参考文献
・ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと
・ブランディングの教科書
・センスは知識からはじまる

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