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渋谷のビジネスホテルにて自由に借りれるヘアアイロンを横目に、エレベー・・・

あの日のことはよく覚えてなくて

大きな会社の人に死にますとDMしたから

自殺未遂を起こしたら嘘をついたことになると

焦った気持ちが凄くあったなぁと


焦った気持ちって凄く強力で

はいじゃあ落ち着きましょう〜で寝れる?

出来ないでしょその晩は星空に想いを馳せないでしょ


そんな事を早口で語れるような焦りがあり

人の悪口を言えずに心のビニールが弾け飛んだ


正論と言うのは人をあまり救わない

希望や夢というのは人を縛り付ける

センスが良いものは享受する側は良いけど

作り手として取り組むのはかなり地味なんだな


普段口の悪いグラン・トリノのおじさんのような人が

スヤスヤと寝る友人にこっそり感謝して毛布をかけてあげる事はあるのだろうか


この世が夢に溢れてなくても

他人にとっての悪が消えなくても

難しい事を解決する義務のある人が失言しても

日本語という偉大な消費物が過疎しても

ただただワザとらしい行動を生活の中で行える

愛を叫んだり犯罪を睨んだり友人の敵を一緒に恨んだり

マイナスな感情を当たり前に面白がれて大袈裟じゃない人を知ってみたかった


あの日、バンザイマンはお姉さんとして日常の過ぎゆく汚い私の元へと駆けてきた

ふと


ああ、朝起きてご飯食べて昼ごはん食べて夜ご飯食べて寝る、それ以外の生活を豊かにするモノは2の次に


と当たり前のような事が天井に浮かび上がった


私は今思うんだけどさ


センスの良い人間になりたくないなあ

幸せにもなりたくない不幸にも

自己肯定感も上がってほしくないし

飛び抜けて苦労した過去を隠し持つなんて面倒臭い


ただ死んだら消えたり楽しんだり痛んだりそういう

脳が感情が何かしら反応する事を思い出と名づけ

カタカナと宇宙に惹かれた女の子はそればかりを追うんだろう

ありがとう、凄く感謝しているよ

想い出、渋谷のビジネスホテル。


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