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やっぱ水だよね!山下ファーム訪問記

どうも。キハです。

先日、相棒のアワノくんと埼玉県で養豚、循環農業をしている「山下ファーム」さんにお邪魔しました。

山下ファームの循環農業

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山下ファームでは学校給食などの食物残さを発酵熟成させた飼料で養豚をおこなっていなす。

お肉として出荷しているのはもちろんですが、排泄物を発酵し熟成させた「とんぷん」を堆肥として畑や田んぼの肥料と使っているほか、販売もしています。

豚舎を訪問した時にまずびっくりしたのが、豚舎特有の匂いがしないということです。
普通は豚舎の周りは近隣住宅からも苦情がくるほど凄まじいものですが、
全くと言っていいほど匂いがしません。
豚舎のすぐ隣でファームの山下さんと缶コーヒーを飲みなら普通にお話ができました。

養豚

豚ちゃんには有限会社シューコーポレションの「水つくり」というフルターを通した水を与えています。

豚舎水供給 - 1

タンクの中にフィルター装置が仕掛けられています。

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写真のお肉は買ってきたロースですが、いいサシが入っていて、豚特有の匂いもなく、脂身も濃厚で甘いとても美味しいお肉です。
豚も水のおかげで体質改善されているようです。

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稲作

私たち道志自然農園のアワノとキハが特に着目したのは稲作でした。

慣行農法とは化学肥料と農薬を使用して栽培する一般的な方法です。
キトン農法とは、キトンホーエ豚の排泄物を乳酸菌や酵素を混ぜ発酵熟成させた堆肥を使った農法です。
この農法には特に名前をつけてないとのことなので、この記事でわかりやすいように便宜上、キトン農法と呼ばせていただきます。

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同時期に作付けした同品種の稲で、もうすぐ刈り取りの時期となります。
この記事をアップする頃は収穫の真っ最中かも。

この時期になると、稲が枯れて黄金色になってくるのですが、キトン農法の稲は穂が出かかっているにもかかわらず、青々としています。

生命力の差が見て取れますね。

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上の写真は稲の成長度合いです。
モデルはアワノくん。
慣行農法ではアワノくんの脚の長さぐらいに成長していますが、キトン農法では胸よりやや下ぐらいまで成長しています。

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上の写真は分けつのよう様子
分けつとはざっくり言うと苗を植えてから成長につれて茎が分離して増えていくことです。
茎の先に穂が実りますから、分けつが多いほど収穫量が多いわけです。

慣行農法ではアワノくんが片手でちょうど掴めるぐらいの量ですが、
キトン農法では片手では掴み切れないほど分けつしています。
慣行農法の1.5倍ほどありますね。

発酵熟成堆肥の威力には目を見張るものがあります。

SDG’s 

山下ファームさんでは特に「有機」とか「オーガニック」とかを謳うわけでもでもなく、すごいブランドを立ち上げて高価にするわけでもなく、
その分にかかる費用をなくし良質なものを安価に提供しています。

勇気をもって今の化学肥料を使わない昔からの従来農法を頑なに守り、
成果をあげていることには目を見張るものがあります。
そこには、「水つくり」を使い良い水質を保った育てた豚ちゃんから作られる優れた発酵堆肥に鍵があると考えます。

巷ではSDG'sなんてものが流行りですが、個人的に石油利権が再生可能エネルギー利権に変わるだけで本質は何も変わることはなく、利権での儲けを貪り、自然を破壊していくものだと思っています。

あくまでも個人的にですよ。

真の循環型社会とは何かと考えたときに、山下ファームさんのような地道な取り組みの積み重ねが重要だと考えます。

カタカムナ波動農園は自然農の波動実験農園で動物性の堆肥は使わないことにしています。
あくまでも実験農場ですから。
しかし、アワノ家とキハ家で食べる分のお米を作る時にはこの発酵堆肥を使ってみようと思っています。

水の循環

私たち人間も地球上の生態系の循環、地球の環境の循環の中で生きています。

その循環に欠かせないものが水。

今回の訪問では、水を変えただけだけでこんなにも違うもんだと見せつけたれました。

私たちの生活にとっていかに水が大切かよ言うことがわかります。

人間の体も70%は水でできていますからね。

水の循環を考えず、好き勝手やってしまうと、いずれ自分で自分の首を絞めることになるのです。

もうすでにその兆候は見えていますよね。

本来は人類の浅知恵など入れず、自然に任せるのが一番なんですが、
もう手をつけてしまって、どうしようもないところまで来ています。

そこから脱却し、あるべき姿に戻すには、ある程度人間の手を入れることも必要なのかなと思います。

この機会に水のこと、生態系の循環のことを考えてはいかがでしょうか?

今回は長くなりました。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

文/写真:氣波 達也



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