50にして体型を気にしだす。

そもそものきっかけは私が敬愛してやまないお方がハマっていたドラマを見たことだ。
そう。
美しい彼。
私もどハマりし何回見返したかわからない。もし夫がNetflix解約すると言い出したら自分で即契約するだろう。そしてそのうちBlu-rayを買おうとまで考えている。
若者が頑張って努力して輝いている姿を見て、ああ、と己の過去を思い出しましてね。
何度かいただいたお話しを速攻で断っておりまして。中には本気の堅いお話しもあったんですよ、こんなんでも。

私は自分の容姿に全く自信がない。大嫌いだ。

幼少時、親戚一同からこの子はかわいい!と連呼されその気になって呑気に暮らしていた。
今思えばただ人見知りせず臆せず愛嬌がいいだけだったんだが。

母から兄の幼稚園の送り迎えに連行されていた。
その母仲間の1人が私を見下ろし
「不細工な子」
と吐き捨てた。
そこで現実を知った3〜4歳の私。
そうか、私は不細工だったのか。

で、思春期頃には母からは不細工、デブ、短足、鼻が低い、とにかくブスだデブだと言い続けられた。延々と。うちの母、身長の半分以上が股下という脅威の体型なんだ。口答えできんよ。兄にその遺伝子は渡った。
私は父方の女系の血が濃い。色が黒くそこそこ乳がでかい。母には似ていない。

一緒に道を歩いていると、あんた、あそのこ子の横並んで歩いて、と言われる。
で、後から私の体型が他の人と比べてどんなものなのか言い放たれるんだ。

そんな環境で育った。
劣等感を抱きまくる。
中学では顔が小さい、気持ち悪い、パスポートサイズ、とバカにされ虐められた。
幼少期から群れるのが苦手で本ばかり読んでいる子供だった。なんで好きでもない子と遊ばないといけないの?興味がない子と仲良くしないといけないの?と言うような幼稚園がそのまんま育ったんだから仕方ない。

で、己の見た目がとにかく大嫌いだ。


このバカは美しい彼に出てくる衣装に一目惚れをして検索しまくって手に入れた。それに合わせるパンツ、すんげえサイズのものを購入してしまった。
キツイけどなんとか履けるようにしたい、と。さらに仕事のことでも筋肉ほしいし必要だ。まずは体脂肪をなんとかしないと。
美しい彼に現をぬかしドラマ見ている間飯食わずに見張れていたんだ。よし、体重は少し減った。
そこで今までは炭水化物ばかり摂取していた(1日2合米食ってた)のをまずなんとかしようと食生活の見直しをした。職場にいる体育大卒の筋肉先輩に相談しまずは腹筋しろ、と言われまして。
で、腹筋がなんと1回もできないことが発覚。
諦めずに毎日ふんふん腹筋、背筋、ストレッチを続け一昨日なんとか50回連続で腹筋ができるようになった。


美しい彼を見続けると腹筋できるようになるよ。

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